さよなら!タイモン
- 2011/09/27
■「前向き!タイモン」京都公演が終了し、これで全日程終了しました。見に来て下さった皆様本当に本当にありがとうございました!
■楽日は昨日の昼公演。実はこの回は本当に辛かった。身体がちぎれるかと思いました。でも苦しみの中に光が見えて、その光を掴もう掴もうとしているのは私だけではなく、3人が同じ気持ちだったと思います。幸せだったな。今回、舞台上で常に3人が「1つ」だった。1人ではなく、1つという感覚。3人は全く別のタイプの役者なんだけど。でも1つだった。これは思い過ごしではないと思います。たぶん他の2人もそう思っていると思う。2人に「いやあ、そんなこともないですけどね」と言われたらまあこっぱずかしい話ですが。その気持ちが私を強く支えてくれました。それは今まで味わったことのない強い感覚で、これはもしやあの「信頼」というやつなのだろうかとふと思ったりもします。
■夜はミクニさんとキャストスタッフで京料理を食べました。今日は朝、将一朗くんと山本くんと3人でコーヒーを飲み、四条河原町の交差点近くで握手して別れました。よくもまあ飽きずに3人で行動したなあ。東京の稽古の時から3人でごはん食べて、飲みに行って、お茶して、真面目な話もどうでもいい話もあーでもないこーでもない話して。京都では「Hanako京都特集」を片手に激旨親子丼食べに行ったり、楽屋もたくさんあるのに3人で1つの楽屋に引きこもって。なんなんだあの3人/仲良しOL三人組か/気持ち悪いだろ/と言われても仕方ないぐらい一緒にいました。7月からずっと稽古していたからね、もう何か一緒にいるのが当たり前みたいになってた。だから、また東京で会えるのに、もうこの三人で芝居ができないのかと思うと、まあ、ぶっちゃけ、アレですよ。でも、我々は前向きですから、前向いて生きて行かなくちゃいけないんです。だからさっさと別れました。ただただありがとうと思いながら。
■そして演出のミクニさんに。セリフが言えないで半狂乱でパニクった私に「大丈夫だ」と何度も言ってくれた。まあ、半狂乱になるなって話ですけどね。今回何度「大丈夫だよ」と言ってもらったかわからない。それはとても大きな言葉だった。呼吸をすることを許された。その言葉を信じて今日までやってこれたんだと思います。あと今回ミクニさんにとてもとても大切なことを教えてもらいました。それはあまりにも大切なことのような気がしているので、私の胸の中にしまっておきます。ミクニさん、本当にありがとうございました。
■あとヨーロッパ企画の本多くんにすごいお世話になった。何をお世話になったかは割愛。ありがとう、本多くん!
※※
■午後は大阪に住む幼なじみに会って、生麩(最高)を食べながら、芝居の事などを話しました。それから私が一週間京都という場所にいながらにして考えた福島のこと。それはこの半年間をきちんと言葉にするという作業でもありました。自分にとっては大切な気持ちを大切な友人と共有できてよかったです。先ほど京都から帰って来て、今は大いなる筋肉痛と戦っています。いやーそれにして生麩最高。京都素晴らしいところでした。また舞台が出来たらいいな。
■「前向き!タイモン」という舞台については、また書こうと思います。私が愛したタイモンの物語について。
半年
- 2011/09/12
■全然眠れないので、ちょっと日記を更新しようと思います。
■9月11日は今を生きる人間にとって特別な日です。そして震災から半年という区切りの日でもあるわけで、多くの思いが去来する日でした。私はずっと自分の中でこの半年を反芻していました。
■これからのこともしっかりと考えて行かねばいけないけれど、とにかくこの半年のことを考えることは、私にとって故郷や家族や仕事や演劇について深く考えると同義です。何故私は現在このような気持ちでいるのか。何故ここに至るのか。少し冷静になって考えてみたかった。そしていてもたってもいられなくなり、キッチンの掃除をした。勢いに任せて、片付けた。ああこれは自分にとっては非常に珍しい行動でした。掃除は大の苦手ですので。
■さあ、そんなわけでかどうか知りませんが全く眠れません。困った。稽古。
■昨日はえぎわとミクニヤナイハラがごっちゃになった夢を見た。今年という時間を共に過ごした人たちなのですね。
■あと、声は戻って来たんだけど、徹底的に身体がかゆい。イライラする。あ、洗ってないからとかじゃないから。一応ね。突然ですよ、急に来ました。これ、アレルギーだったらどうしよう。突然アレルギー。過労が原因であって欲しい・・・。
逃避
- 2011/09/11
■吉田戦車の「逃避めし」を読む。眺める。本っていいなあ(内容ももちろんですが、形とか見てくれがね)。
■我らがタイモンのショウイチさん、私の大切な農民ヤマ、まだ疲労感と戦っているとのこと。私も何だか肌が痛いんですよ、数日。変な感じ。声も出ませんあまり。筋肉が痛い。疲れてるなあ。そして回復しないなあ。何よりショックなのはメガネをなくしたこと。アゴラでなくしたのか、はたまた家のどこかの隙間にあるのかわからないのですが、ずいぶんさがしたけどない。こういうときはきっとない。長年の物なくし経験からいって、ない。あっても2年後ぐらいに出て来る。だから買いにいかねばならない。メガネがなければ私は歩けない。転ぶぶつける。あああ。
■京都でまた公演ができるのが楽しみでならない。関西方面のみなさま、このブログを読んでくれれている奇跡の人よ、是非見に来て下さい!京都に向けて、回復回復回復めしだ。それにしても「逃避めし」はいい本だなあ。デザインが。いや、中身ももちろん。
■9月11日だ。半年経った。信じられない。今日は、この半年、一体どんな半年だったのか考える日にしたい。
東京公演終了しました
- 2011/09/08
■「前向き!タイモン」東京公演は無事に終了致しました。見に来て下さった皆様、応援して下さった皆様本当にありがとうございました。たくさんの人がアゴラ劇場に来てくれました。本当に本当に感謝しています。
■身体は疲れていても大丈夫。少し休んで(ちょっと出かけよう)、京都公演に向けての稽古が始まります。京都公演、関西方面の方々に是非見ていただきたいです。頑張ります。
■少し、本を読もうかなあ。今年は全然読んでないなあ、本。急な坂スタジオに行く途中に横浜市の中央図書館があるので行ってみよう。今まで何度もその前を通って稽古場に行っていたのに一度もまだ足を踏み入れていない。余裕ゼロ過ぎ。
明日前向きな小屋入り
- 2011/08/28
■今日で稽古が終わりました。明日から小屋入りです。
■7月12日から今日までミクニさんと鈴木将一朗くんと山本圭祐くんとほぼ4人で稽古を続けて来ました。台本をいただき、覚え、稽古し、自分がなかなか前に進まず、また覚え直し、稽古し、ちょっと出来るようになり、またできなくなり、とずいぶん長いこと稽古をしてきたように思いますが、心の中では「あっという間だった」という言葉しか浮かびません。もうすぐ本番なんて信じられない。
■できないことにどう立ち向かうか、そもそも私に出来ることなどないのではないかといろいろ悩みながらも今日までやってこれたのは、他でもない共演者のお陰です。いつも皆で話をしながら稽古を進めてきました。お互いを信頼しあいやってこれたのは本当にありがたいことでした。文字通り前向きでいられました。
■そしてミクニさんが根気づよく私たちを見てくれた。いつも私たちをひっぱってくれて、そして信じてくれた。稽古中、演劇というより、スポーツチームの監督とメンバーのような感覚もありました。しかし私たちが作っているのはやっぱり演劇なのです。細かく、果てしなく、作業は続きました。でもその根気づよい稽古の中で、稽古場で、何かが生まれていたら嬉しい。
■私は本当に幸せな人間だと、ある瞬間思いました。私個人の幸せなんてささやかな話ですが。たくさんのことひっくるめて全てをひっさげて、そしてこの気持ちのまま本番に臨みめたらいいなあ。皆でいい舞台にします。みなさま、劇場にて心よりお待ちしております。
■いつか福島で演劇ができるように。頑張ります。
もうすぐ本番だ
- 2011/08/26
■twitterでは最近タイモン通信と題してくだらない呟きを続けておりますが、ブログはなかなか書く時間がとれません。というのも、やっぱり稽古終わりで食べて寝てで1日が終わってしまうのです。
■体力がないのもありますが、なかなか過酷な稽古の中で大事なのは健康です。とにかく普通の体調が一番大事。でも一昨日とうとう具合が悪くなってしまいました。稽古中「あれ?」と思ったが最後どんどん熱が上がって行くのを感じ、家に帰ったら8度5分。わー終わったーと思いましたが、明日も稽古明後日も稽古だからどうしても1日で治さなければと思い、何だかわからないけど家にあるものをひたすら食べまくり、服を5枚ぐらい着て寝ました。当然汗だく。何回か起きて着替えて、朝、何とか回復していました。よくやった。
■そして昼から稽古に行き、通し稽古。何とかやり切りました。今はほぼ正常の体調に戻りました。ありがとう、自分の抵抗力。
■とにかく健康でなければセリフも言えなくなるし、舞台になんかたってられません。見てくれる人の為にもベストの状態を作らねば。これから本番まで一週間、食べて寝て、走り切ります。
■「前向き!タイモン」是非見に来て下さい。心よりお待ちしております。
チケットは
- 2011/08/19
■「前向き!タイモン」→ご予約はaplacetodie@hotmail.comまでご連絡下さい。チケットをご用意させていただきます。是非たくさんの方に見ていただきたいと思っています。誰でもカレでもご連絡お待ちしております。
■今日は体調不良でちょっと寝ていました。寝ている間にいわき震度5弱。津波注意報。母に連絡し、無事を確認。無事を確認というよりは、「どんな感じ?」と聞くだけ。「怖かった」とか「びっくりした」とか、何でもいいんだけど、連絡を取り合い、不安を伝えてもらいたいと思って。いわきに住んでいる母の不安はもちろん完全には無理だとしてもなるべく共有して行こうと思っている。地震、津波、原発。いわきが抱えるたくさんの問題。あまりにたくさんで途方に暮れてしまうであろう家族に福島に、少しでも寄り添って行けたらいい。無理を百も承知で。
タイモン通信
- 2011/08/19
■「前向き!タイモン」の本番まであと二週間です。
■美邦さんは稽古場に入って来るや否や「さー追い込みだよ!」と言います。一ヶ月前から「追い込みだ!」と言われて苦笑いしていましたが本当に追い込みになってしまいました。ああ。残念だよ。
■本音をいうとあと2ヶ月ぐらい稽古したいです。ミクニさんと一緒にもっと戦っていたいと思っています。
■今回大きな壁にぶちあたっていて、その原因が何なのか・・・私にもわからないのだけど、本気で追い込まれていて、夢にまでそんな状況が出て来ます。何か、精神的なものかもしれない。それならなおさら、負けていられないじゃないか。これを越えないと先がないぞ。そして私は大人ですから越えてさらに先にいかねばなりません。だから残された時間を大切に大切に使って行こうと思います。
■稽古が日々充実し、さらにいいものを見せられるように、面白いものを作って行けるように、前向きに頑張ります!
■昨日は写真撮影をしました。最後に4人で写真を撮ってもらい、その写真があまりにいいのでPCの壁紙にしてしまいました。自分の顔を壁紙にする日が来るなんて。引くよ、普通なら。ありえねえな。でもホント、いい写真なんだよこれが。こうやって様々な感情が時間とともに変化して行く。これからもどんな変化があるのか。自分の人生、まだまだ先が楽しみです。長生きできるかな。出来ないかな。
■役者3人で話す。最近いらっとしたことについて話したら圧倒的賛同を得たので、助かった。いらっとしても、はたしてそれは自分の感覚が正しいのか不安になることが多いので、なるべく客観的意見を聞いて冷静に判断するようにしている。でも圧倒的賛同だったから、助かった。感覚が似ていてありがたい。
■手芸がやりたいなあとふと思いました。こんな気持ちは久しぶりだぞ。そしてみなさん、お盆はどのように過ごしましたか。私は公演が終わったらお墓参りに行こうと思ってます。
前向き中!
- 2011/08/16
■「前向き!タイモン」の稽古中で疲れてついパソコンを開かない日々が続く。
■稽古は毎回驚く程汗をかくし、びっくりするぐらい疲れるのだけど、そんなことはどうでもよくて、そんなことより自分自身がまだまだ進みたいところに行けてはいないのでないかと不安にはなっています。でもその不安は稽古でしか解消できないことも知ってます。自分で噛み砕かないとなかなか先に進めない自分に「速度が遅いなあ」とがっかりするんだけど、仕方ない。ともかくセリフをイメージすること。そこを怠っては何も生まれないのではないかと思う。
■無駄に悩む必要もなく、ただしっかり考えていかなければいけないという、これは自分の役者としての資質だと思います。役者さんにもいろんなタイプの方がいる。
■共演者の二人は私と正反対の資質を持っている。うらやましい。身体が先に動き、舞台上を彩る。子どもの頃、学年で一番運動神経がないと言われていた私がTHE・運動部の男子と同じ土俵に立っていることが面白い。はず。頑張るけどさ。私も。
■そんなわけで稽古は佳境です。この予告編、すごい出来でしょ?なんか面白いでしょ?見たくなるでしょ?いろいろ気になるでしょ?つっこみたくなるでしょ?心にひっかかった人は是非ともアゴラ劇場へ。9月25日から京都公演もあります。関西にいる皆様、是非来て下さい!!
■鈴木将一朗「ラストソングスON STAGE NOW」/山本圭祐「お」/「お」ってなんだよ。説明してくれよ。ってことで、三人仲良く稽古してます。濃密な時間を過ごしているせいか、わたしたち三つ子のように思えて来た。いやだあ。
Recent Comments