真夜中
- 2011/02/04
■謙虚に丁寧にやれることをひとつひとつ頑張ろうと思います。と、こうやって書くことで、いくつかの安寧を得るだなんて。人は(自分は)貪欲だ。貪欲だから真夜中だって走り抜けたいのだ。そのおぼつかない足取りで。
■カイロのタハリール広場にいったことがあります。確かビザをもらいに大使館に行ったのだった。15年前ですね。今日は殴り合いの映像。また戦争が始まったと思った。規模の問題ではない。戦争が始まる。私の知らないところで起こっている紛争、そして行ったことのある広場で今まさに起こっている争い。何故か今自分が試されていると感じた。
■書けるだろうか、私に。ところで今日は節分だった。どこもかしこも恵方巻を売っていたのだが、まさかDean and Delucaで恵方巻を売っていようとは夢にも思わず。
クール
- 2011/01/21
■少しでもいいから書こう。何かが行なわれたのだから。
■今日は実家から荷物が届いた。お米、母が作ったダイコンなどの中になんと「おから」が入っていた。私が母に「今度実家に帰ったらおからを作ってくれ」とリクエストしておきながら全く帰っていないので送って来たというわけ。保冷剤入れてクールな感じで。無理矢理クール。
■子どもの頃以来、しかも昔は大嫌いだった母のおから。食べてみると近所の総菜屋の味とは全く違っていた。中身も全然違う。母のおからには糸こんにゃくとか鶏肉とかいろいろ入っている。へーこんな味だったんだと食べ進めるうちにいろいろ記憶が蘇る。食卓の記憶。父が「配給」と称して白いご飯の上に「いなご」を並べ、それを食べなければ怒られたこと、父のリクエストで朝からインスタントラーメンでつらかった日のこと、おじいちゃんが一度噛んだ肉を私に食べさせようとしたことなど・・・。
■そんなことはさておき、母のおからは美味しかった。
結局そこか
- 2011/01/17
■去年本をあまり読まなかったので、今年は読もうと思うのだけど、買うのもなんだなということで今もっている本を再読している。恐ろしく覚えていないので問題ない。ただ松本清張は何を捲ってもすぐに内容を思い出してしまうのだった。まっちゃん、恐ろしい人・・・。
■たぶん小学生の時に買った星新一「これからの出来事」(新潮文庫)、大学生の時に買った尾崎翠「無風帯より」(ちくま文庫)、ブックオフで100円で買った山田太一「いつもの雑踏いつもの場所で」(新潮文庫)、福島で買った立川談志「談志楽屋噺」(文春文庫)、を読み終えました。どれも初めて読んだような気持ちでいっぱい!ありがとううちの本棚。ちなみに藤子不二雄A先生の「妻たおれ 夫オロオロ日記」は2ページ読んでやめました。
※※
■どうでもいい話ですが私は子どもの頃から新潮文庫が好きでした。今でも文字のフォントとか好きです。何か浮ついてない印象があって。太宰治の背表紙が「黒」で三島由紀夫が「オレンジ」とか、その辺りのセレクションもいいなあと思っている、イヤな子どもでした。
■フォントにはこだわりがあって、昔、「りぼん」は好きだけど「なかよし」は苦手で、「ジャンプ」は好きだけど「マガジン」になじめないという自分がいて子供心になんでだろうと思っていたのですが、ある時それはマンガの枠外に書かれた「お便り下さい」とかの文字の持つ雰囲気が違うからだと気がついたんです。「りぼん」「ジャンプ」(集英社)の使うフォントはクールな印象があり好きで、「なかよし」「マガジン」(講談社)の使うフォントがちょっと丸くて苦手だったということです。これに気がついた時自分で自分にびっくりしました。
■じゃあ「ちゃお」(小学館)はどうだったのか?と言われるとあまり読んだことがなかったのでわかりません。ただ「花とゆめ」(白泉社)と「プリンセス」(秋田書店)はただただ怖かったです。コミックスの背表紙のフォントがハンパなく怖かった。そしてラインナップは「パタリロ!」「紅い牙」「はみだしっ子」。暗いよ。プリンセスはやっぱ「王家の紋章」でしょう。あれ、怖いよね子どもには。表紙だけで泣きそうになってた。作者の「細川智栄子あんど芙〜みん」の「芙〜みん」部分が辛かった。どう理解していいかわかんなかった。あ「LaLa」はさわやか路線でしたよね。好感持っていました。とにかく白泉社の奥深い魅力に気がつくのは中学生あたりから、「CIPHER」がきっかけだと思います。そこから・・・。
■とあまりにマニアックな話になってしまいました。すみません。もうやめようこれ。
<追記>
すみません・・・こんなサイトを見つけました→コミックスのレーベルマークをあつめてみました
とまった
- 2011/01/16
■歯医者を替えて、新たに切開したら歯のかけらが残っていました。それを取ってもらったら血がぴたりと止まりました。東横線沿線の某駅前歯科のヤブ医者さんに言いたいことは、何というか、謝って欲しいとかではなく、考え直して欲しいということですかね。いろいろ。実家に帰るとか。
■昨日はえぎわで一緒だったトミー(富川一人くん)に偶然会い、楽日以来だったのですごく嬉しかったんだけど、顔を見た瞬間何故か笑いが止まらなくなってしまった。で、今彼の名前を書こうとして、はえぎわの稽古初日から皆がトミーと呼んでいるので私も便乗しそう呼ばせてもらっている。そのためか本名をあまりしっかり記憶していないことに気がついた。富山だっけか?と迷ってしまった。こうなったら芸名もトミーにしていただきたい。
どうでもいいけどヤンキーのこと
- 2011/01/13
■昨日抜歯をした。そこから血が止まらなくなってしまった。
■年始あたりから治療中の歯が痛くなった。引っ越す前に行っていた歯医者もいまいちだったので、今住む街でどこかないかなと探して何となく入った歯科があまりに自分にあわなかった。気になる点はいろいろある。受付の女性が私が今まで言葉を交わした女性の中でベスト10に入る程の「ヤンキーっぽい」女の子だったということなど(顔はすごいかわいい)。まあ、でもそんなことはどうだっていいのだ。
■さらにどうでもいい話をすると、私には思い出深いヤンキー女子がいる。
■昔働いていた会社の経理の女の子がまさにそんな感じで、いつも「週末白浜に行くんだ」とか「彼氏に浮気ばれちゃった」とか「昨日新しい彼とドンキに行った」とかそんな話ばかりしていた。金髪で簿記2級。私とは話が合うはずもないのだが、何故か私を気に入ってくれた。顔が面白いとか言われた。恋愛相談までされた。しかし恋愛のスケールがあまりにでかくて、たまに組織的なものや有名人的なものも絡んで来たりして、こちとら一切アドバイスすることはなかったのだが。
■確か私が24歳ぐらいの時の話。街の小さな土建屋さんで私は事務の仕事をすることになった。女性は私を入れて3人。私以外未成年の正社員で、ヤンキー白浜さんと私ともう1人はアニメイト・リストカッターさん。朝会社に来て制服に着替えると長袖のシャツに血がにじんでいるのである。いつ切ったのだ。彼女も不思議な子だった。初めは新人の私をあからさまに無視し「おばさん」と言い放っていたのだが、ある日彼女のPCのスクリーンセーバーが綾波レイだったのを見た私が「エヴァンゲリオン好きなんですね」と一言声をかけただけで急に心を開いた。「カサギさんはアニメ好きなの?」「いえ、そんなに詳しくないですけどエヴァは知ってますよ」。後は何もいらなかった。エヴァンゲリオンをエヴァを略しただけで私は彼女に認められたのである。次の日から「カサギさんお弁当一緒にたべようよー」と声をかけられ、そこにヤンキーさんも加わり三人で毎日ご飯を食べるようになった。「ヤンキーとオタクと小劇場」みたいな感じでしょうか。変な組み合わせだったのだが、今思えばすごく楽しかった。ただ二人の悩みを聞いている私のことをお姉さんと慕ってくれるようになり、一緒に仕事をさぼって駄菓子屋にいったり、アイス食べたりしていた。
■ってこの話はどうでもよくて、血が止まらないのです。今日の朝はさながらホラー映画のようでした。尾籠な話で恐縮ですが吐血かと思ったぐらいの。で、心底びびってしまった。別の歯医者に行き、クスリを飲み、一日安静にしていろと言われる。今もガーゼを噛んだまま書いています。ううう。
無題
- 2011/01/11
■寒い一日でした。
■今日は偶然いせゆみこちゃんと会い少しだけ話ができて、その後これまた偶然にチェルフィッチュ稽古帰りの足立智充くんに会った。二人に会って元気が出たと言いたいところだが寒過ぎて体調を崩していた私。耳鳴りでふらふらだった。アダチくんに会った時は絶不調中。あけましておめでとうーとかお互い誕生日だったねーと一通り話した後「最近体調はどう?」と聞いてきた彼に「・・いや、今まさにちょっと悪い・・・」と答えたら、「・・・やっぱりね」と返された。具合が悪い状態がデフォルトだと思われている。否定はしないが実はここ最近はそうでもなかったのだよ。健康だったんだよ。
■そんなアダチくんの出演するチェルフィッチュの公演タイトルは「ゾウガメのソニックライフ」です。
※※
■そういえば引越しをした。生活の変化に少しずつ身体をならしている。
■住む街を替えるということは結構大変なことだ。鉄道も風景も街行く人も通うスーパーも変わる。もちろん物価も変わる。私はその変化が実は少し心地よい。新しい街は新しい冒険の場所。変化が私の身体にいい影響をあたえてくれる上に、いろんな街の記憶は確実に自分に蓄積される。そんな風に肯定的に捉えているからか、私の引っ越し回数は15回に更新。もうこうなると「おれが引っ越しで引っ越しがおれで」ってことなんだけど、生まれてから一度も引っ越しをしたことない人の「安定感」みたいなものにあこがれがなくはない。
■いろいろな用事の合間をみて本を読んでいます。何か「これ!」というものが読みたいなあ。がっぷり四つに組めるような。で去年読んだ本の中で長嶋有さんの「夕子ちゃんの近道」と「泣かない女はいない」は相当面白かったなあと今本棚を見て思っております。あと岡田(利規)さんの「楽観的な方のケース」も面白かった。マンガはそんなに読んでないけど、やっぱりよしながふみ「きのう何たべた?」「フラワー・オブ・ライフ」、上野顕太朗「さよならもいわずに」。今更ですが昨年を振り返ってみました。長くなったのでここまで。体調悪いくせに何やってんだよ。
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林檎/ギョソ
- 2011/01/06
■5日、「ふぞろいの林檎たち3」の柳沢慎吾を見て涙が。何なのこの気持ち。優しいけどあまりに見栄っ張りで、見てられない。見たけど。胸が苦しくなります。
■みんな逃げようとして逃げられず留まろうとして居場所がない。なんということでしょうか山田太一先生。
■夜ルアプルのミーティングをした。ラボ公演の稽古がもうすぐ始まります。上村聡演出です。よろしくおねがいします。そんな上村君からは誕生日プレゼントに私の大好きななぎら健壱さんの本「絶滅食堂で逢いましょう」をいただきました。そういや3年前は「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」という本をくれたんでしたね。あれはちょっとどうかと思いましたけども。今年は最高のチョイス。やるね。さすが。ありがとう。
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