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湿気
- 11月 06, 2008
■必要があって太宰治を読んでいる。必要があって太宰治を読むときが来るなんて思ってもみなかった。若い頃読む必要もないのにガンガン読んでいた。誰に頼まれた訳でもないのに、読んでいた。それが恥ずかしいことだと思っていた時期もあったが、今は「まあ、それはそれでいいんじゃないの」という気分である。恥ずかしいけれど面白いからね。好きな小説は「斜陽」「女生徒」「皮膚と心」「ダス・ゲマイネ」とかでしょうか。「桜桃」や「冬の花火」も面白く読んだ気がする。
■本当にウジウジしていてジメジメしている・・・何て小説だろうと読むたび思い、笑えてきます。このウジウジジメジメ、太宰治の弟子である田中英光「オリンポスの果実」に繋がる訳ですが、2人とも自死という歴史。こういうダメスパイラルを体に宿している人間には孤独になりがちだ。ニヒリズムに陥りがちなんだろう。自分を追いつめ自分を消す。私としては是非最期まで生ききって欲しかった。ここにこんなにも彼らの放つ「ジメジメ」感が好きな人間がいる。生きて尚濃くなるジメジメ。
■ダイエットしている。本気でやりだすと楽しい。ただ熱しやすく冷めやすい性格、継続が苦手な私だ。次に更新した時にはダイエットなんてすっかり忘れていて太っているかもしれない。
...秋のせつなさ、さみしさ、おめでたさ
- 11月 04, 2008
■肌寒くなり、この季節が来ると肺がざわざわするものの心はワクワクする自分がいます。ワクワクするのに寂しい。この季節に必ず感じる寂しさの原因は一体なんだろう。仕事が休みだったので久しぶりに午前中のテレビを見たのだけど、この時間帯のテレビに必ず感じる寂しさの原因は一体なんだろう。元・こぶ平が梅沢富美男に「師匠」と呼ばれていたからか、秋はもの悲しい。
■「PLUTO」4巻まで買って友達に貸してそのままになっていたんだけど1年越しで返してくれて(もう返ってこないかもと思っていたものが返ってくるのは本当に嬉しい)、もう内容は忘れてしまっていたので読み返していろいろ思い出し、「わーすごい!」と5巻6巻購入。浦沢直樹のマンガの中で一番好きだ。手塚治虫ってこともあるんですけどね、何かすごく熱いモノを感じるのです。憎悪や怒りに対して読んでいる自分も正面切って向き合わないと読めない。
■吉田秋生の新刊「海街diary」、あれすごく気になるなあ。読みたい。吉田秋生の代表作は「BANANA FISH」だと思うのですが、私は「ラヴァーズ・キス」や「河よりも長くゆるやかに」、「桜の園」(再映画化されましたが、果たしてオリジナルの『つみきみほ、中島ひろ子ゴールデンコンビ』に勝てるだろうか?)のようなどうしようもない青春のモヤモヤをさらっと描いたマンガが好きです。さらっと痛みが描かれいているのに、どこかねっとりとした読後感。知ってる知ってるこの感じ、若い頃に感じたもやもやした瞬間とねっとりとしたものに変化した感情は、今でも常に胸のどこかに存在し、何かの拍子にひょっこり顔を出す。
■またすごく嬉しい報告がありました。幸福の秋、本当に嬉しい。Mくん、おめでとう!
...一週間の幸福
- 11月 02, 2008
■一週間をまとめて書こうとするともう全然忘れちゃって、唸りながらでも思い出せ。
■まず月曜日は猫★魂「アロマ」を観に行ったのでした。下北沢に行くのは久しぶり。久しぶりに行く街は少し変わっていて好きだったお店が閉まっていたりして、少し悲しい。「アロマ」には岸潤一郎くんが出演。岸くん最高に面白かった。終演後考えてみると劇場で声を上げて笑ったのは久しぶりだなあと。ふつふつ嬉しかったものです。劇場でミーツした青山麻紀子、細江祐子と共にちょっとだけ打ち上げに参加させていただき、主にTHE・青山麻紀子100%話で盛り上がる。青山さんは本当に面白い。
■木曜日、AくんYくんSさんと新宿で飲む。すごくおめでたいことがあって、それで嬉しい嬉しい時間となった。人ごとながら、本当に嬉しかった。
■金曜日、明日に備えねばと仕事が終わった後渋谷で買い物。・・・とはいえ、何も買えず。私は根っからの貧乏性で、ちょっといいものを買おうとすると体が硬直してしまい動けなくなり、すごすご店を出て、疲れて、お茶を飲んで、気がついたらそのまま店の閉店時間になってしまうこともしばしば。ただの時間のムダ。今日はそんな失敗はしない、思い切ってバッサバッサ服を買うぞと意気込んでSHIBUYAに乗り込んだものの、撃沈。行ったね・・・行ったよわたしゃ・・東急、西武、パルコ、マークシティ・・・。ぜーんぶ行ったね。足が棒のようだね。気がつけば所持金変わらず夜7時。買わねばと焦るばかりでお店に行っても上の空、魔のスパイラルにハマり、「これじゃだめだ」と電車に飛び乗り自宅近くの街でアクセサリ等買いあさる。・・・・ま、買いあさると言ってもたいしたことないんです。三つ程・・・。でもういいや。いい。ある服で行きます、あすの結婚式。
■土曜日、秋晴れ!高校時代の友人の結婚式へ芝公園へ。挙式披露宴ともに泣く。泣くとわかっていたのでハンカチは複数枚持参。これ、私のジョウシキです。涙の何倍も鼻水が流れるしくみになっているようで。新婦オダは私の高校時代を笑いで彩ってくれた素晴らしい友人で、仲良し女子の中で真ん中にいるのはいつもオダだった。私たちは6人程でいつもくだらない話ばかりしていた。何か面白いことを見つけてはそれをフューチャーしさも今世の中で最も面白いことのようにデコレーションし盛り上がった。その中でオダの話は最も面白く、私はいつも涙を流しながら彼女の話を聞いていたのだった。卒業し、皆大学に行き、一人は結婚しお母さんになり、一人はダンナさんの転勤で上海に住み、私は何かと稽古をしていたし、皆少しずつ会わなくなっていくが、年に何度かは必ずオダから連絡が来て「いづみちゃん、忙しいと思うけど皆で会おうよ」と声をかけてくれた。友達を大切にする人。披露宴はオダとだんなさんの友人でいっぱい。こんなに豪華な結婚式が出来るなんて、本当にオダの人望だな。人を繋ぐ人。
■アデューも見に来てくれた素敵なダンナさんの笑顔と、オダのかわいい花嫁姿を見て、わたしゃ何だか胸がいっぱいで泣いてばかり・・・。そんな私の顔を見て新婦オダは「泣き過ぎ、超ウケる」と言い放ったのでした。
だよね!
何はともあれおめでとう!
■「PLUTO」再読。
...一週間終わりました
- 10月 26, 2008
たくさんのスケジュールがつまった一週間が終わりました。
まず、CM撮影があった。楽しい現場だった。それはスタッフの皆さんの努力によって成り立っている。たくさんの人が集まってそれぞれが自分の仕事をするという姿。仕事について考える。
そして矢内原充志さんのブランド「nibroll about street」のファッションショーがあった。ダンサーの方々と一緒の舞台に上がらせてもらい、すごくドキドキした。私が着させていただいた服も皆が着ていた服もどれも胸がドキドキするようなかわいさだった。充志さんそのもののような服。
私はセリフを間違える。何しにいったのよー。当たり前ですが自分の責任です。ごめんなさいー。自分の仕事をしっかり引き受けていかねばダメじゃねえか。
ここ何日か、心の乱れがあったのは確かだった。不安定だったなあ。いろいろ原因はあるんだけど・・。邪念を払いのけ私は今ここで何をするべきか、いい結果が出ない。頭の中が焦っていた。
メンタルが弱い。G・G佐藤並に弱い。
そんなわけで情けない1日でしたが、何とか終了しました。いい経験した。nibrollの皆さんや共演者の皆さんに感謝。やさしく接してくれてありがとう。ギターもひきました。このブログを読んで下さっている方が声をかけて下さってとても嬉しかった。
そうだ、前を見よう。昨日は終わった。前を見よう。前だけを見よう。そういいきかせてもすぐに振り返ってしまうからしつこいぐらい胸で唱えようではないか、前だけを見よう。
あれもこれも飲み込んで、きちんと飲み込める人間になれますように、頑張ろうと思っております。好きな言葉は「心頭滅却」。また日々の積み重ねの中、出会う様々な感情に笑って手を触れるように。
昨日まで嫌いだったけど、今日からはきちんとG・G佐藤のことも応援しよう。
...まとめて告知コーナー
- 10月 18, 2008
■10/21(火)21:00〜CX「セレブと貧乏太郎」第二話に出演しています。
■10/24(金)「nibroll in BankART LIFE2」に出演します。
10/24 16:00/19:00 start in BankART studio NYK
衣装:NIBROLL ABOUT STREET(矢内原充志)
振付:矢内原美邦
「NIBROLL ABOUT STREETの新作アイテムを着た俳優&ダンサーによる一夜限りのファッションパフォーマンス!!」
・・・・パフォーマンスをごらんになるためには「BankART LIFE II」チケットか、「BankART LIFE II & 横浜トリエンナーレ 共通チケット」が必要です。詳しくはBankARTのHPでご確認下さい。よろしくお願いします。
■撮影はもう何年前だ?アデューに出演していただいている細江祐子と出会うきっかけにもなった映画「夜の話」(田中智章監督)が和歌山の田辺弁慶映画祭2008のコンペティションで選出され11月2日に上映されることになったそうです。それ以外にも、11月3日〜16日の20時から大阪天劇キネマトロンにて上映されます。
■和歌山の人と大阪の人はお時間ありましたら是非観に行って下さい。私は行けません。残念。行きたいなあ、いろんなところに。
■某CM撮影のリハーサルに行ってきました。某ATYと一緒。誰だよATYって。そのうちまた告知しますが。それにしても繋がりの深い身内のような彼らとプロフェッショナルな仕事場で会えるのはとても嬉しいことであります。
...いま、吹きにいきます
- 10月 14, 2008
■なんと・・・あの「ピューと吹く!ジャガー」が、劇場版アニメになるのですよみなさん。現在発売中のフラッシュアニメDVDでもおなじみ、今話題の蛙男商会のFROGMANさんが監督です。
■「ピューと吹く!ジャガー〜いま、吹きにいきます〜」
・・2009年1月1日より TOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開!
・・2009年1月10日より TOHOシネマズ系にて全国順次公開!!
■・・・ど正月にGIROPPONじゃないですか。私、主要キャストなんですけど、大丈夫なんでしょうか。アフレコはもうすぐ。やばい。緊張で腹壊すかも。喋る前に声枯らすかも。知恵熱出すかも。・・・こうやって追いつめられる自分は、「白川高菜」(私が声をやってる女の子ね)にそっくりなんです実は。あんなに振り切れてないけどね、根本的に激似。
■そんなわけでマンガを読み返したんですけどね、このマンガ、本気で笑ってしまうので、お茶なんか飲みながら読むと「ぶーっ!!」とフきますよ。毒霧の如く。気をつけて自分。全身全霊でふざけているマンガで、本気で来るから本気で笑う・・・何故か戦いのような。マンガ好きにはたまらない瞬間が何度も訪れるのです。
■私も全身全霊で真剣にふざけて玉砕して来ます。マンガはもちろんのこと、DVDも映画もよろしくお願いします。
...句読点
- 10月 10, 2008
元気になって仕事してます。秋になって俄然食欲急上昇。夏もすごかったけど。いつもすごいけど、食欲。気休めかもしれませんが太るのが怖いので野菜をバキバキ食べてます。せめて健康食。あと久しぶりに弁当作ってます。弁当作り出すと一日中「明日の弁当何しよう」って考えてしまう。そういう熱しやすさ、自分でも面倒です。これで飽きたらすぐやめるよ。そんな女さ。
川上弘美「真鶴」読み、なんという句読点の多さだと驚きました。何かいちいちひっかかってしまう。それがきっとリズムなんでしょうね、川上さんの。松ちゃんに慣れすぎたか。今は松ちゃん「神々の乱心」。図書館に通いちょっとはりきってばんばん読み倒してゆくのが私なりの読書の秋です。
...吸入器/KONTA
- 10月 06, 2008
■ダウンしちゃった。喘息の発作で久しぶりに吸入と点滴。点滴するとまるで何事もなかったのように呼吸が楽になったが、尾籠な話で恐縮ですが、その後の尿意のすごさに驚いた。点滴するとこんな風になったっけ?
■病院での吸入はもう本当に久しぶりで(今は携帯用吸入器を持ち歩いているので軽い発作はそれで大概治るのだ)、もう学生以来だと思うんだけど、吸入器の進化にもびっくらこいた。
↑これ。
■子供の頃は今より発作が頻繁だったので、すぐに病院に行き吸入していたんだけど、その吸入器はガラスで出来てて、形は水道の蛇口みたいだった。蛇口部分に口をつけて、中に入っている薬剤を全部吸い込む。私はこの吸入器をかねがね「しびん」みたいだと思っていた。子供心の話なので許して下さい。吸入治療は一回30分とか1時間かかったと記憶している。この時間が相当長く感じられ、しかも大して呼吸が楽にならない為朦朧としたままその時間を過ごすのだ。この時間がだいっきらいだった。このガラスを叩き割ってやろうかと何度も思った。今日の吸入器は上の写真の型だった。ちょっとオシャレな感じさえする。洒落たおもちゃ屋に売っててもおかしくないプラスティック。薬を排出している時のモーター音も小さくて吸入しながら危うく寝そうになり、よだれが垂れてはっと目が覚めた(口が開きっぱなしなのでよだれが垂れやすいのです)。何だか、快適だぞ。あのしびん型はもうどこにもないのだろうか。今となっては、あれが妙に懐かしい。
■そんなわけで、元気になりました。病院からの帰り道、子供の頃喘息発作で苦しくて眠れなかった日のことや、面倒くさがって予防薬を飲まない私を叱っていた母の顔とか、死にかけた日のこと、喘息仲間というだけで理不尽なえこひいきをしてくれる死んだおじいちゃんのことを思い出した。健康一番。健康最高。健康だけが人生だ。健康ですみません。いろいろ当てはめてみました。季節の変わり目、気をつけねばな。
■「台風クラブ」のせいで頭の中はバービーボーイズ一色です。「暗闇でDANCE」なんて一生思い出さない可能性あったよ、正直。昨日まではね。気がつくとあのオープニングを頭の中で反芻しては、ワクワクしている。
...週末
- 10月 06, 2008
■週末、週末らしく過ごす。朝と晩肺が痛い。季節の変わり目ですから仕方ないのですが、結構眠れません、息苦しくて。病院いかねばなあ。
■「ロスト・イン・トランスレーション」「台風クラブ」を観る。どちらも素晴らしかった。
■「ロスト・イン・トランスレーション」はソフィア・コッポラですね。普通に自然にビル・マーレイに恋しちゃったよ。まんまと。オジサン好きってのもあるんだけど、私が。それにしてもよくできた脚本だなあと思いました。恋の描き方がすごく上手い。カラオケボックスの廊下でビル・マーレイの肩にスカーレット・ヨハンソンが頭をちょこんと乗せる、その距離感とか!ちょいちょいオシャレな感じが多少気になりましたが。ヒロミックスのアップとか。まあ、いいか…。
■で「台風クラブ」は相米慎二監督の名作。いきなりバービーボーイズ「暗闇でダンス」に卒倒。すげえ。伝説になっている「下着で雨の中踊り狂うシーン」もすごかったけどオープニングのぶっとばし方が相当かっこよかったです。過激でかっこいい映画だった。かっこいいけど、怖くて脆い。そこにグッと来る。
■友達のAくんがうちに遊びに来たので、パクチーのチヂミを作った。美味しく出来た。つうかすごく簡単なんだけど。パクチー好きにはたまらない、具はパクチーのみです。それとAくんが作ってきてくれた角煮を食べながら朝まで話をした。
■やっぱダンスシーンは面白い。しかも日々の中にあるダンスを描いてあるもの。これって何というか、無意識のダンスを描く行為とでも言うのかな。
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