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メダマ
- 10月 29, 2007
■猫を拾いました。実は一ヶ月前から気になっていた野良猫をついに捕獲してしまったのです。
■その子は今病院にいます。明日眼球摘出の手術をすることになったのです。
■一ヶ月前私が家の近所で初めてその猫を目にした時は左目が飛び出ていて化膿した状態でした。右目は普通の状態なのでたぶん問題なく見えていると思うのですが、左目は、なんというか、その、飛び出ていて、なおかつ塞がった状態なわけです。でっぱった部分が眼球そのもので乾燥して皮膚のようになっている状態なのか、それとも瞼が肥大して目を覆ってしまっているのか私にはよくわからなかったけれど、とにかく目玉は普通の状態ではありませんでした。そしてさらに化膿し、血がうっすら流れている状態。すぐに「この子はもうすぐ死んでしまうかもしれない」と思いましたが、同時に私にはどうしてやることもできないなあとも考えました。
■それからすったもんだがあって、話をはしょりますが、その猫に会いに出かけること一ヶ月、昨日捕獲してしまいました。とにかくその大変なことになっている「メダマ」部分をなんとかしてやりたかったのです。
■病院に連れて行き先生に会わせたら、開口一番、「これは痛そうだ!何でここまでになっちゃったの?」と。そして事の経緯を話して、緊急手術になったのです。先生曰く「もう目としての機能は全く果たしていないし、こんなに眼球が飛び出していたら痛いに決まっている」だって。そりゃそうだ。だってもうメダマはメダマではなく、瘤のように固まってしまっているのだもの。
■いろいろ考えました。で。我が家には愛すべきナフルという猫がいます。ナフルの幸福を一番に考え、まず「猫エイズ等の病気を持っていないこと(ナフルの健康を害してしまうのは困る)」。それがクリアできたら、「ナフルと仲良くできること(ナフルはナイーブな猫なので新しい猫が来たことによって激しいストレスを感じ体調が悪くなるかもしれない)」。この二つの条件があえば我が家で飼おうと思います。片目が見えないハンデもあるし。もし、両方クリアできない場合にはまた別の道を考えようと心に決め、先生に手術と治療をお願いしました。
■名前は今のところ「メダマ」です。しかし明日手術が終わったらメダマはメダマのない猫になっているので、改名するかもしれません。
■もしかしたら家族が増えるかもしれない。私は今かなり興奮していますが、しかしどこかで冷静です。なるべくしてこうなった気もしています。
■これはナフル。常にまじめな顔を崩さない男。
たぶん
- 10月 26, 2007
■昨日は用事を済ませて帰宅した後、ずっと料理を作っていた。一昨日の夜に仕込んだ煮物をさらにがっつり煮る時間中、やはり鍋の前でぼんやりしていた。ぼんやりするとすぐに年をとってしまうような気がするけど、今私の精神状態が凪いでいるからか多くのことがあまり怖くはない。さてそんな状態の中、今私はじっくりとアデューの公演について考えているのだが、そろそろ実現化に向けて動き出さなければならないようだ。来年の公演は時間をかけてゆっくり作っていこうと思う。出演してくれる役者と対話してたくさんのことを発見し受け入れていくための準備期間。
■先日のこと。ある男性の友人と喋っていて、ふと彼と喋っているとここに「性差」が存在しないような錯覚を覚えた。私たちはもちろん他人のことは何一つわからないし自分のことさえ知らない。女は男のことなどわからないし、親は子供のことなど理解できないのが普通だろう。恋人たちはお互いの気持ちを確認しあわないと不安で、会社では年齢差のある上司とは一生相容れないと思っている。皆さまざまな形をした距離感を感じて生きているのだと思う。そして、その面倒な距離感という感覚を失ってしまったら、最終的に何もうまくいかなくなってしまうのが人間関係だということを私たちはなんとなく理解している。では最適な距離感は?それを見つけることは本当に難しいが、もし見つかったらラッキーだ。「性差」も「考え方の違い」も「年齢差」も「環境の違い」もフラットになる瞬間、もしかしたらそれは長くは続かないであろう時間。永遠なものが存在しないという事実がまずあって、それでも同じ時間を共有しようとする人たちについて、ちょっとだけ哀しみといとおしさを感じる。で、友人の彼と話しているときは、私も彼も「男子」でも「女子」でもない気がしたという話。長く続かないかもしれないフラットな瞬間があったのかもしれない。
■最近猫との差を感じない時さえある。
...宮沢さんにばったり/水族館
- 10月 25, 2007
■髪を切った。パーマネントもあてた。カラーリングもした。ちょっとやりすぎたかなあとぼんやり考えながら空を見上げ遥か上空で繰り広げられている高速道路の工事現場を眺めながら、都内某所を歩いていた。電話が鳴った。「歩き方でわかった」と言うのは宮沢さんだった。交差点をぼんやり歩く私の姿を運転中の車の中から発見したらしいのだ。颯爽と街を闊歩するタイプではもちろんないが、「歩き方でわかった」と言わしめる私の個性ってなんだ。うちまただけじゃないのかな。
■それで明日人間ドックだという宮沢さんと参宮橋近くのスペイン料理屋でご飯を食べる。どれも美味しかったが特にオムレツ絶品。小さいが素敵なお店だった。宮沢さんに直島の話を深く聞きたかったのでいろいろ質問した。総じてとてもいいところだったようでますます行きたくなる。来年には行けるだろうか。せっかく行くなら何日間かのんびり行きたいなあ。その他、以前私がCTスキャンに入った時に突然地震が来てそんときゃめちゃくちゃ怖かったですよ、と明日検査を受ける人を怖がらせる話をしたり、思いがけず楽しい時間だった。
■昨日ひさしぶりに水族館に行った。とても楽しかった。カラフルなヒトデがたくさん。ありえない体制で無理やり平らな水槽にへばりついていてヒトデなりの受難を感じる。長谷川町子が「サザエさん旅あるき」で、「よく訓練された動物を見るとその陰でどれだげ厳しく躾けられているのかと考えてしまう。そう考えると悲しい」というようなことを描いていたっけ。で、マンボウは昼寝していた。死んでいるのかと思ったよ。私が気になったのは「チンアナゴ」。くだらない響きの名前だが見た目も相当くだらない。「ムーミン」に登場する「ニョロニョロ」みたいで愛嬌があり、是非我が家の一員になって欲しいくらいの情を感じました。
■これがチンアナゴ。クビだけが水中に出ている。
休日
- 10月 21, 2007
■昨日、MacDr.シュウヘイフチノに教えてもらった方法で古いIBookのOSを9.2から10.3にグレードアップさせた。無事に終了。よかったー。
■あと精一杯模様替えをした。家具を移動する度、ナフルが興奮する。彼にとって穏やかではない一日だったと同情。
■毎日人に公表するほどではない程度の料理をしているが、正直言って「下手だ」と思った、今日。卵焼きを作ったがしょっぱい。卵焼きがしょっぱい率が非常に高い女である。今日は合わせて「中華風うどん」を作ったが寝ぼけた味だった。全ての原因は「ガス台の前で急にぼーっとする瞬間」だと思う。エアポケットのような時間に、何かがきっと起こっている。覚えていない程に、さりげなく、料理の価値を下げる味つけをしているに違いないのだ、私は私を全く信用していないのはこういうボケ老人のような時間を持っている人間だからかもしれない。自分でも、意味がわからない時があるよ、自分の行動に。
■まあ、たいていの行動は常識の範囲内ですけどね。たまに塩入れ過ぎ。
...よくなりました
- 10月 19, 2007
具合もだいぶ落ち着き、仕事にも復帰。先週は家で映画「みなさん、さようなら」「運命じゃない人」を観た。先週の読書は「日本怪死事件史」、「美人画報ワンダー」(安野モヨ子)、「波の塔」「遠くからの声」(松ちゃん)、「猫だましい」(河合隼雄)。飛び石ではあるけれど二週程続いたドラマの撮影では俳優の丸山智己さんとずっと一緒だったのです、というのも私が彼の部下役だからです。一つ年上の丸山さんは、気さくで面白くて素敵な人だった。私、何かといえば丸山さんとペア。山奥で二人きり。ご飯も二人きり。東京までの電車の中でも隣り合わせ。ま、寝てたけどね。お陰でずいぶんたくさんお話し出来ました。また何処かで一緒に仕事したいなあ。マルちゃんって呼びたかったなあ、残念。そして私たちの上司役がなんとあああの石橋凌さんです。待ち時間にたくさんの話を聞かせて下さいました。映画の話や音楽の話、表現についての話。どれもこれも胸に沁みる。と、話を聞いている最中いきなり泣きそうになった。何でかわからないけど石橋さんの優しい語り口に私の感覚が泣きに近い気持ちに誘導されてしまったのかも。泣い
たらダメだ!怪しがられる!と思ってオレは全力で堪えたね(当たり前)。そして、石橋さんの集中力の凄まじさ、その力を私は同じシーンに出演させていただくことでたくさん感じることが出来ました。私は、本当にラッキーな女だなあと思った。人生の様々な局面においてきちんと幸福にめぐりあえる、なんてラッキーな人間なんだと思うのだ。ともあれ、私は今回の撮影でいろんな意味でいっぱい呼吸できた気がする。反省も感触も驚愕も停滞も根性も全てひっくるめて、面白かったです。今回のことはきっと忘れないだろう。そのドラマいつ放送するの?って、また追って告知します。携帯電話からの更新のため親指が疲れました。
回復
- 10月 17, 2007
ダラダラした甲斐があり体調が戻って来ました。薬のお陰か、肺がずいぶん楽になった。この何日間か何もしていなかったが気になることがありそのことについて考えていた。その一つはいつも気にかけている野良猫のことだ。そのことについては後日ここに記す。あといつものように松ちゃん(松本清張のことをみうらじゅんはこう呼んでいた)を読んでいて、「市長死す」という短編小説の主人公の名が「笠木」なことに驚いた。「色の浅黒い肌をした笠木は~」「笠木は考えた。」「笠木ははっと顔を上げた。」・・・・いちいちドキッとするよ、松ちゃん。まあでも決して悪い気はしなかった。そして大島弓子「オオシマさんちのもうひとつの猫日記」を買った。オオシマ家の猫グーグー、ビー、クロ、タマ、たん吉の写真集!まさかこんな本が出るだなんて!マンガによってもう随分前から知っている猫たちのつもりでいたのに今初めてその姿や生活を写真から感じるというこの距離感。可愛かったなあ、皆。皆さん、風邪には気を付けて下さいね。あ、あと昨日フジテレビのドラマ「スワンの馬鹿!」に少し出演していました。事後報告です。
...ジャガー
- 10月 11, 2007
今日は朝から簡単に掃除、料理、洗濯。久しぶりにたくさん洗濯しました。ズボンのすそあげもした。午後から仕事の時は昼間がんがん家事をするとちょっとした運動になっていいね。体動かした後、家の中で発声練習していざ録音へ。そう、今日は「ピューと吹く!ジャガー」のアフレコ日です。つづく
‐‐‐‐‐‐‐‐‐で、終わりましたー。ジャガーアフレコ。一人でブースに入ってヘッドホンして声を出すんだけど、私が声をやらせてもらっている白川高菜というキャラクターは怒鳴ることが多いので(原作を読んでいる方はわかると思いますが)、腹から声を出さないと平気で喉がつぶれるのです。その為にスリッパ脱いで裸足で足を肩幅に開いて、そこから丹田(へその下あたり)に力入れてどあーっと声を出す。ふと「おまえは裸足の歌姫かよ!」と自分につっこみたくなりながらも、まあとにかく声を出すのです。私の声は変だとか面白いとか高いとかいろんな人に言われる。たまに誉めてもらったりもする。どうやら特徴があるらしい。昔は自分の声が嫌いだったのでまさか私の声がコマーシャルに使われたりアニメに声優として参加するなんて全く想像していなかった。でも今は自分で聞いても何か奇妙で面白い声だなと思ったりもする。まあ好きになるようにしたら好きになったってことか。この声が私自身を表してくれるのだから大切にしなくちゃなと思っています。さて明日は草津温泉でロケ。
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