少しずつ記録する
- 2007/05/01
仕方ないのだ
- 2007/04/30
■28日、吉岡光晶が主催するクラシックコンサートneophiliaClassicalを見に、狛江へ。赤木有季子さんのピアノ演奏、素晴らしかった。全身で演奏していました。詳しくないので曲のことはうまく言えませんがとにかく視覚的にも聴覚的にもとても芯の強いしっかりとしたものを感じ、身体を預けても大丈夫なのね、と安心しながら楽しみました。吉岡くんよ、これからも私のようなクラシックを知らない人でも気軽に楽しめる演奏会をどんどん開いて下さい。楽しみです。■29日、いい天気。能天気な気温。稽古に向かう。高橋一生くんが「水のある星が見つかったらしいですよ」と私に教えてくれた。びっくりした。しかし、何故私に?と考え瞬間稽古初日に少し酔った私は「私は天体オタクなんです。メガスター好きです」と高らかに(たぶん気持ちよさげに)喋ったことを思い出し納得。ちょっと自己嫌悪。いろんなオタクなくせに「天体」を全面に出した私がちょっと気持ち悪い。まあでも、一生くんからのニュースには心踊るのだから仕方ないのだ、気持ち悪い女でも、好きなのだから仕方ないのだ。
■ノゾエ征爾くんが聖徳太子に見えてきた。そんな感じのヒゲなのだから仕方ない。仕方ないのだ!
やけくそ天使
- 2007/04/28
■稽古はなかった。家で裁縫をした。裁縫をすると猫が縫い針めがけて突進してくるので、こわい。写真は「花茶」。グラスの中で花開くのですが、意外とグロテスクね、これ。
■吾妻ひでおの「逃亡日記」はインタビュー本だった。吾妻ひでおの生い立ちから漫画家になり、そしていかにして失踪を繰り返し、アル中になり、今に至るかという。壮絶なんだけど、笑っちゃう。アル中病棟の人達のダメさ加減とか、吾妻ひでおが失踪中に働いていたガス会社のエピソードとか。それをいちいちえらそうに話す吾妻ひでおが、面白い。やっぱり笑いがないとね、どこかに、人生に。「客観的になるのがギャグの基本」と仰っていましたが、客観的になるには壮絶過ぎます。しかしそこはオレは物書きだものと自分に言い聞かせているようにも思え、どん底でも往生際の悪さがあり、常にあがいている感じに「見習わなければ」と思わされた。
■「失踪日記」「ひでおのうつうつ日記」と合わせて3冊順番に読むと面白いと思います。
■台本を読む。友人から「ピアノの曲」のCDがたくさん送られて来てすごく嬉しい。「ピアノの曲が聴きたいな」とリクエストしたら10枚も!ありがとう。もうこれで、私はピアノ。そのCDの中の一枚を聞きながら台本を読んでいる。本谷さんの台本から感じるものを、もっと吸収したいなあと考えつつ、自分の立ち方について考えつつ、今はまだ焦らず、自分のペースで立ち上がろうと思っています。まあ、軽く焦っているけどね!それは、いつも通りです。焦ってもいいことないし、悩んでも絶対に浮上するので、今は何らかの感情や時の流れに身を任せ、あなたの色に染められ・・・。
■「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」は劇団、本谷有希子第三回公演「ファイナルファンタジー」のリライトであるということなんですが、私は実はその公演を見に行ってまして、記憶にも鮮明に残っています。本谷さんにその舞台のことをよく覚えているといろいろなシーンの話(あのシーンはあんなだったねとか)したら、「・・・記憶力がいい!」と誉められました。誉められるのが好きです。当たり前か。
■全く別の話なんだけど、植木等さんのお別れ会をニュースで見た。改めて「ナベプロ」ってすごいんだなあと思った。
真夜中
- 2007/04/27
■今日はとても暖かい日だった。昼から稽古。なかなかセリフが入らないなあという感じ。身体の問題かな・・・。関係ないけどノゾエ征爾くんの顔を見ていると高校生の頃の自分に似ている気がしてちょっと笑ってしまう。
■書きたいことはたくさんあるがほぼ毎日稽古なのです。まだまだ余裕ゼロです。といいつつ、さっきつい本を一冊読んじまった。余裕がないくせに。吾妻ひでおの「逃亡日記」なんて読みやがって!私はやっぱり好きだぞ、吾妻ひでお!ということで明日はちょっと芝居に関係する資料を読んでみようと思う。
■ひとつ宣伝。今週の土曜日は皆で狛江のエプタ・ザールに行こう!neophiliaClassical#2とはクラシックコンサートです。ピアノ、バイオリン、チェロ。場所がすごいね。狛江。しぶいね。狛江。詳細は下にリンクしてあります吉岡光晶のブログにて。携帯からこの日記を記しているので、ここではリンクできないのです。ごめんなさい。
稽古
- 2007/04/26
■劇団、本谷有希子「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」の稽古が始まっている。スタートからどんどんぐいぐい稽古を進める本谷さん。■稽古場ではベターポーヅの松浦和香子ちゃんの隣に座っている。落ち着く。二人は必死にセリフを覚えているので言葉はあまり交わさないが、なんか落ち着く。二人はいつも何か食べている。私はグミ、松浦さんはガム。■まだ始まったばかりでよくわからないけど、今日現在はとにかく頑張っています。明日も頑張ってみます。■今日従妹から電話をもらう。最近わたしのブログに元気がないので心配してくれたらしいが、体調をズバリ聞き出すのもあれなので、酔っぱらった勢い(かなりの酒豪)で電話したとのこと。酔った勢い、って何かわけのわからない力を発揮する時があるね。私は昔酔った勢いで、酔拳をやってみたことがある。なんだそれってことなんだけど。私の従妹は某大学病院のエックス線技師。困った時はレントゲンとってもらお。ともあれ、Rちゃん、ありがとう。嬉しかったです。■あと心配してくれた友人たちよ、本当にありがとう。体調も気分も稽古しながらゆっくり治します。そして
皆の気分が少し落ちたら私が上げます、必ずや。
「アヒルと鴨のコインロッカー」/「仮釈放」/くちびるからネットワーク
- 2007/04/21
■仕事で始終こんな顔をしている人と一緒だった。この人の不思議な顔のおかげできつい仕事も乗り切れた。もみあげとヒゲの関係は女子には計り知れない深い世界だ。どのように繋がっているのか・・・。
※※
■さかのぼって、今年公開される映画「アヒルと鴨のコインロッカー」の試写会に行く。映画ってすごいなと思った。
■最近の邦画を熱心に観る方ではない。もし何故かと問われたら、いろいろな答えが思い浮かぶ。まず「簡単な」感じのするものが多い気がする。最近の若者達の描き方に違和感を覚えたりもする。あと邦画に限ってではないが「恋愛もの」とジャンル分けされるものにあまり興味がない。何かあんまり丁寧な感じがしないのは宣伝のせいなのかなあ。少ししか観てないくせに何言ってんだって感じですが。全て「食わず嫌い」なのでダメだなあといつも反省する。
■で、「アヒルと鴨のコインロッカー」は非常に丁寧に描かれた映画だった。丁寧なことに安心しながら、それでいて映画の限界に挑戦しているところに興奮した。まだ公開前なのであまり感想は書けないのですが・・・、限界に挑戦していて、なおかつ成立していて、そこがすごい。「これが映画だ」と思える映画だった。
■宮城県仙台が舞台。仙台で育った私には懐かしい風景だ。映像の中に、東北特有のけだるさと、だささと、淋しさがある気がした。
■原作を読まねば!と思える映画ってなかなかない。是非読んでみよう。伊坂幸太郎さんの本はまだ読んだことがないので、楽しみ。
※※
■吉村昭「仮釈放」読了。題名からしてもう暗い。ページを捲るとさらに暗い。簡潔な文章が残酷だ。3ページぐらい読んでもう「これってきっとハッピーエンドではないのだろうな・・・」と想像出来るのだが、読み進めて行くうちに、「主人公にいったいどんな地獄が待っているのか」と想像しながら読んでいる自分に気がついた。そしてラスト前の静寂と破壊がすげえ。お風呂で一気に読んで体がふやけた。暗い話が肌に合うとまたイヤな確認をする自分であった。
■筒井康隆「七瀬ふたたび」読了。昔読んだはずなんだけど、全く覚えていなかった。楳図かずおの「おろち」と七瀬をだぶらせて読んだが、「エスパー」や「特殊能力」を持つ人間の孤独は森達也さんの「職業欄はエスパー」を思い起こさせる。おろちはもはや人間かどうかも怪しいけどね・・・・。
■ちなみに、というわけではないけど、私は子供の頃から「新潮文庫」が好きなんです。それというのもこの表紙絵(真鍋博さんの絵)が何とも「文学」っぽくて、「気持ち悪く」て好きだったんだな今になって思う。ちなみに星新一さんの本の表紙もほとんどこの絵でしたね。今発売しているものはもう変わってしまったのかな。
※※
■微熱もさることながら、昨日突然唇がバーン!!と腫れた。しかも、いきなり、である。テレビ見てたらいきなり「バーン!!」と来た。一時間だけアンジェリーナ・ジョリーみたいな上唇になってしまった。こんなの初めてなんですけど・・・。じんましん?体の中でよからぬことが起こっている気がする・・・。病院に行かねば・・・。病院、憂鬱だけど行かなくちゃ。来週から稽古が始まる。
ニュータウン入口へ
- 2007/04/16
■遊園地再生事業団「ニュータウン入口」の稽古見学に行って来ました。リーディング公演は20日〜22日、森下スタジオにて。是非皆さん見に行って下さい。私は明日も見学。出来る限り、宮沢章夫さんの仕事と役者の仕事のぶつかり合いを離れたところからではありますが、出来る限り見ていたい。これは私のごく純粋な欲求なのです。あ、もちろん本番も見に行くのだけど。
■微熱、下がらず。微熱中年。私もなんだかんだと来週から本格的に稽古が始まるのです。この前「アデュー」が終わったばかりなのに、早いなあ!というわけで自己流ブートキャンプにも熱が入ります。
■稽古から帰って、少し勉強した。
地味な/アドレス/夢
- 2007/04/12
■いろいろあって、体調も揺れて、都知事選が終わってぶーぶーふてくされ、選挙公報を今更ながらくまなく読み、不動産鑑定士・山口節生候補の怪しさに戦々恐々としつつもちょっと笑った。それにしてもいろんな人が立候補しているのに皆石原さん浅野さん吉田さん黒川さんドクター金造までしか知らないだろうな。そして何も考えない一日を経て、結果として今日は湾岸で一日中シールを貼っていた。何の仕事をしているのだ私は、と自分にツッコミを入れつつ働いた。一言も口をきかず、ただ貼った。貼る動きだけで時間が埋まった。この時間が永遠に続くのではないかとさえ思った。楽しかったなあ。こういう仕事は頭の中が空になるから気持ちがいい。海はいいなあ、海見てないけどね!海の近くってだけで気分いいよ。って本当は某京急の駅に降り立った瞬間ものすごく漠然とした不安に襲われたのが本当のトコロである。京急の駅って何故どこもかしこもあんなに哀愁を帯びているのだろう。ともあれ、また明日も貼りたいぐらいだ。地味に楽しんだ。
■さかのぼって、劇団、本谷有希子の稽古というか顔合わせというか、とにかく共演者の皆さんと会った。もちろん本谷さんとも会った。はえぎわ主宰であるノゾエ征爾くんやベターポーヅの松浦和香子ちゃんは友人ではあるものの、共演したことはない。ちなみに私も含め3人は同い年である。いいなあ、同い年の人大好き。同い年ってだけで好きになる自分も面白いが。
■初めて共演させてもらう人ばかりだ。こういう状況は久しぶりだと気がつく。不安だけどそういうのもいい、と思うが、まだよくわかっていないのだ自分の置かれている状況が。何故自分がここにいるのか。もはや存在価値さえ・・・。もしかして私以外皆共演しまくっていたらどうしよう。あえて古い言い回しを使うがもう私以外の人達がいろんな意味でツーカーだったらどうしよう。・・・その時はその時だな。そういうもんだと割り切ろう。まあ、全て妄想に過ぎないのですが。とにかく、マイペースで頑張ろうと。
■話は戻るが、皆さんは石原慎太郎知事のホームページアドレスをご存知だろうか。
http://www.sensenfukoku.net/
ですよ。宣戦布告ドットネット。私は笑えなかった。
※※
■遊園地再生事業団に出演している女優、田中夢ちゃんのブログをリンクします。とても面白い人です。ずいぶん年下なんだけど、たまにおっさんのような発言をするので笑う。酒に飲まれないように是非とも気をつけて!
柴田くんはやはり大きかった
- 2007/04/08
■チェリーブロッサムハイスクールの公演を見るため大塚に。遊園地再生事業団で共演した柴田雄平くんが演出、岩崎正寛くんが出演している。
■今回が二回目の公演で、前回も見た後にいろいろ考えたのだけど、今回も考えました。様々なことについてです。私が演出をした舞台が終わってから初めての小劇場と言われる劇場での観劇だったということもあるのですが、本のこと、演出のこと、役者さんのこと、様々なことを芝居を見ながらいろいろ考えました。岩崎くんの「間」の取り方の絶妙さ加減について、柴田くんが激痩せしていることについて。小さな違和感の発生。音楽。映像。役者さん。江尻くんという知り合いがどうやら遅刻して客席に遅れて入って来たことで集中が切れて気がぶれたことも含め、演劇について。考えて、結果今日はすがすがしい気持ちになりました。前回も同じことを思った。すがすがしさ。だからこれはこの劇団の持つ特性になっていくのではないかと思うのだけど、どうだろうか、柴田くん?読んでいるかわからないのに語りかける、この勇気、自分を誉めてあげたい。冗談はさておき、劇団を立ち上げ公演を打つということがどれだけの労力がいることか私も少なからず知っている。技術的に何が簡単で何が難しいことなのか、1番労力を使うことは何なのか、決断はいつ下すのか、考えると甚だ面倒なことだろうと思う。それでもなお作っているという事実を私はきちんと見ることができた気がする。こんなことを考えるなんて大きなお世話なのかもしれないしえらそうに思われるかもしれないけど、演出修行中の身として思う所はたくさんあったのだ。真面目で、不誠実さがない。やりたいことを誠実に考えて形にするという作業を怠っていない。そういう点で私は激やせしている柴田くんを俄然支持。柴田に一票。私も柴田くんに負けないように出来ることを頑張ろうと思った。もっと痩せようと。
■ともあれ、茨城弁が皆上手だ。ネイティブの柴田くんは別としても、皆さんきちんと稽古されたのだなあ。難しいんですよ、茨城とか栃木とか。あまり訛り過ぎてもちょっと離れてしまうし。しかし、葬式のシーンなどはまるで実家に帰っているような気になって感動した。って私は福島だけど。
■今回のお芝居のベースになっている話の一つに「つくば万博」がある。私もつくば万博にはかなりの思い入れがある。福島→仙台→千葉県柏市とジプシーのように引っ越しを繰り返していた時期に「つくば万博」がありまして、柏市から車で1時間もかからなかったのと親の過多な愛によって、私はなんと7回も行ったんですよ!つくば万博に!それなのにいつ行ってもどこのパビリオンも長蛇の列。気の短い父は行列に並ぶことを最も苦手とする部類の人間なのでほとんど何も観ることが出来ず、思い出は「コスタリカ館」に人がいなくてほっとしたがかなりつまらなかったことと「コスモ星丸」のキーホルダーを何個か買ってもらったこと。一個でいいだろって話です。
■岩崎くんは、またもや「悪い男」を演じていた。悪いなあ。悪いよ。同世代であんなワル演じている人を知らないよ、わたしは。そういうところが好きだなあと思って見てた。もっともっと悪くなる方向で!そして前回に続き荒川修二さんと渡部ラムさんが気になっている。何かを誰かを見て「ひっかかる」というところがすごく貴重なことだ。「ドアをノックするのは誰だ?」ということなんだが、歳を重ねるとドアノックの音を聞き漏らしてしまう場合があることに最近気がついた。誰だ?ということよりも、私自身が耳の穴をかっぽじいていなくちゃいけん。
横浜/春のダンス/そば
- 2007/04/01
■夜、またBankARTNYKへ。off Nibroll「public=un+public」を観た。
■まず、山本圭祐くんがいい。顔が面白いこととダンスの質はあまり関係ないのかもしれないけど、彼の顔は相当いい=全てがいい。前から思っていたけど、見ていて飽きない。あと、今日初めて気がついたのだけど、山本くんは声が非常に素敵なんですね。
■美邦さんのダンスはいつもここで書いているように髪の毛の動きまでも好き。この人を見たいが為に足を運んでいると言っても過言ではない。
■KENTARO!!さんと美邦さんが二人で踊り出した時の曲を聞いて一瞬で記憶が蘇った。スガシカオの曲。「トーキョー/不在/ハムレット」の時に美邦さんが初めて私と三坂知絵子ちゃんに振り付けてくれた時の曲でした。繊細な曲でありダンスだった。三坂さんと必死になって振りを覚えたその過程で三坂さんに「笠木さん、全力でぶつかって来て下さい」と言われたことを思い出した。遠慮していたのだ。ダンス初心者。
■しかしそのダンスは2日程稽古して、路線変更となる。男達が「うぉー!!!!!!」と叫びながら舞台を飛びまくるという、全く正反対のダンスに変わってしまい、スガシカオバージョンはおくら行きとなったのですが、今まさに美邦さんが踊っておるなんて、時空を超えて、感動しました。実は私、あの時に振り付けしていただいたダンスが大好きでまだ覚えているのです。
■それにしても美邦さんから出る「生々しさ」ってすごくかっこいい。
■私も、頑張ります。美邦さん。もっともっともっと。先をめざして。
■帰って来たら外は嵐。風に押されて家までついた。夜はざるそばにキスの天ぷら。ざるそばは好物中の好物だ。
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