間違いだらけの人生
- 2007/06/28
■ペンギンプルペイルパイルズ「ワンマンショー」を見ようと亀有リリオホールに行ったらやっていなかった。
■亀有リリオホールではなく、亀戸カメリアホールだった。確認を怠った私のミスである。
■私はこういうことをよくしてしまう。ドラマ撮影の日程を間違えて1日早く現場(しかも御殿場)まで行ってしまったこともある。おっちょこちょいというべきか、ただのバカというべきか。
■亀有には両津勘吉の像が建っていた。両さん、あばよ。
とぼとぼ家に帰ったら吉本菜穂子から留守電が入っていた。
「かさぎさん、亀有に行っちゃったって亀戸で聞きましたー!あ、あのね、あはは・・・ところで、あはははは・・・・やだーあはははははは」
と本当の用件はわからないまま、電話が切れていた。
愛しの新宿
- 2007/06/27
■友人と会うため久しぶりに新宿御苑前に行った。町並みが変化していることにすっかり驚いてしまった。私が以前アルバイトをしていた「W新宿御苑前店」は今でも変わらずそこにあったが、お笑いライブをやっていた小さな劇場やしぶいそば屋はなくなっていた。淋しいなあ。
■12年も前の話。同じアルバイトの子に宗教の勧誘をされた思い出のバイト先である。あ、そう言えばアム◯◯◯にも勧誘されたなあ、休憩室で分厚いマニュアルを見せられて「絶対向いているよ、かさぎさんに」って言われたのを今思い出しました。
■愛しの新宿よ、私はキミを断然支持している。私の青春はここにあった。酒と泪と男と女がここにあった。街は変化するのが理だか、それでも残っている昔ながらのうさんくさい新宿にはたくましく生き残っていって欲しい。
公演終了/幸福とは/お尻とは
- 2007/06/26
■劇団、本谷有希子「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」は無事に楽日を迎えました。見に来て下さった皆さん、応援して下さった皆さん本当にありがとうございました。感想をメールで送って下さったお客様、全てドキドキしながら読ませていただきました。嬉しかったなあ、たくさんの励ましや感想や面白メール。ありがとうございました。感謝してやみません。
※※
■この公演を1日で振り返ることはできない。とにかく今は中身の濃い激しくも静かな稽古を経て24ステージが無事終了し、ほっとしている。
■見に来て下さった方々にたくさん誉めてもらった。私を「いい役だ」「不幸が似合う」「どんくさい」「作業着を着こなしている」「ズーズー弁が似合う」「動きが変だ」「声が面白い」「お尻の形が面白い」「一生くんが可愛そう」「お尻がでかい」「お尻が変」「哀しい」「ださい」「切ない」「むかつく女」「こういう女が一番嫌い」「自分に似ている」「好き」・・・正直、私にとっちゃあ全部褒め言葉である。すごく誉めてもらった。「この舞台に出てよかったね、すごく似合っている役だったね」とたくさんの人に言ってもらえた。すごく稽古したから、ご褒美にたくさんの言葉をいただけたのだと思う。稽古したなー、ずいぶん。行ったり来たり、一進一退、本谷さんと何度も何度も話し合い、戦わせてもらった。本谷さんと二人でとにかくこつこつこつこつ「縞子」を作って来た。
■稽古はずいぶんハードだったようと思う。本谷さんは正直すごかったよ。絶対にあきらめないのだから。稽古も本番も決してあきらめない。ごはんはこぼすけど、舞台に関してはとにかくあきらめない。その姿は本当にかっこよかった、ごはんはこぼすけど。
■本谷さんのストイックさと俊敏な演出についていくのがやっとな私は稽古中何度か心が折れたが、くやしくてなあ、そういう中途半端な自分がよ。ムカついてよぅ。で、何とか折れた心をボンドでくっつけて、とにかくやってみようと前向きにできたのは弱々しい自分には大きな収穫だった。前向きでいられたのは「自分を信じない」という言葉の発見。「自分を信じない」、これは大きな発見だった。今の自分を信じないと新しい自分が見えてくる。自分を信用するなんて十年早いんだよと追い込むと新しい感情が見えてくる。そんな瞬間を何度も味わった稽古場だったのだ。
■打ち上げを新宿某所で。くだらない話をして酒飲んで、そして全てが終わった。長い時間を共にした共演者とスタッフの皆と離れたくなかった。皆といっしょになって戦ったからだ。たぶん皆同じ気持ちだと思う、と自信をもって言えるってやっぱりこれ幸福じゃないか。
■帰り際、今回の舞台が裏方デビューだった演出部の戸田美江ちゃんとゆっくり話をした。その時に話したいくつかの言葉を、胸にしまっておきたい。そして私は家に帰り、「今日から食事制限解除記念」として朝6時にコンビニの明太子パスタを一気に平らげたのだった。ぶっちゃけ食事制限しても問題のお尻は小さくならなかったのだが。お尻痩せについて詳しい方いらっしゃったらメール下さい。
女子楽屋より/ラストスパート
- 2007/06/23
■女子楽屋より。劇団、本谷有希子にレギュラーな出演をしている吉本菜穂子ちゃんです。後ろに写りこんでいる背中は、高山のえみちゃんです。この二人は稽古中から本番のこの二ヶ月半で一体どれだけのアルコールを摂取したのでしょう・・・。酒の席で数々の(ここには書けない)伝説を毎日更新していくよしもっちゃん、そしてのえみちゃんの飲みっぷりは、本気ですごい。もちろん、芝居もす・ご・いけどね!
■今日で21ステージが終わりました。あと3ステージか。あっという間だね。
■今日はリーディング公演で共演した金順香ちゃんが見に来てくれた。事務所の先輩、佐伯新アニキも。うすた京介くんも。ありがとー!あと、漫画家のしりあがり寿さんと久しぶりにいろいろ話が出来て、面白かった。こんな風に毎日毎日たくさんの友人や先輩が来てくれる。昨日は、「チームアデュー」細江祐子ちゃんと松田アキちゃん、久しぶりにあったいのくちあきこちゃんに斉藤拓くん、MikuniYanaiharaProject「青の鳥」に出演する有坂大志くん。大久保ニューさんも来てくれた。そう言えばおとといは渡辺道子ちゃんも来てくれたんだ。それからケラさんが見に来て下さって、それで久しぶりにいろいろ喋ったのだった。毎日毎日いろんな人と会えるってすごいことだな。そんな幸福な日々ももうすぐ終わる。
■とにかくあと3ステージ、悔いの残らぬよう、そしていつも通り平常心で。見に来てくれた人達に本当に感謝しつつ、平常心で無我夢中。
雑黒の女王/明日は休演日だ!
- 2007/06/19
■演出部のスズキサオリさんです。彼女とは以前出演したペンギンプルペイルパイルズの舞台「ドリルの上の兄妹」からのお付き合いです。
■「ドリルの上の兄妹」では、奈落に思い切り飛び込む(というより、雪崩れ込む)私を、その小さな身体で受け止めてくれたこともありましたね。その時はすんませんでした。その後も彼女には大層お世話になっています、というのも、オールツーステップスクールの公演ごとに「雑黒(黒い大きな布。公演を打つ時にはこれがたくさんあると実は何かと便利なのだ)」を彼女から山ほど借りる私。毎公演毎公演「頼む、雑黒貸してくれ」という乱暴なお願いをよくぞ聞いてくれましたね。私がサオリの立場だったら「いいかげん買えよ」と言います、100%。
■今回の公演でも稽古中から何かとお世話になってます。ありがとう。あと、これからも雑黒貸して下さい。
※※
■この人は・・・もしや・・・。
※※
■今日もたくさんの方が見に来てくれました。本当にありがとうございます。
■今日は大切な友人も両親も来ていた。オールツーステップスクールで一緒に芝居をしていた足立智充と関係長っていう名前の人も。皆いろいろ感想を言ってくれて、私は幸せもんだよ。ありがとうございます。「皆に支えられて・・・笠木泉です(私の今年のキャッチコピー)」。明日は休演日。何もしたくないし、何かしたい。そして結局何もしないだろう。
憧れ/おめでとう
- 2007/06/15
■中日を迎えた。折り返し地点だ。あと12ステージ。
■今日はなんと漫画家の山本直樹さんに「笠木さんよかったです」と言ってもらえた上に、サインまでいただいてしまった。
■山本直樹さんのマンガを読み始めてもう10年以上経つ。初めて読んだのは「BLUE」だった。画もストーリー、セリフ、そこに流れるニヒリスティックな視線・・・全て好きで、その後も夢中になっていろいろ読んだものだ。あまりに好き過ぎて、今ここで何を書いても埋まらないなあ。そんな人から「よかった」と言ってもらえたことが本当に嬉しくて、泣きそうになった。泣く程に私は彼のマンガから影響を受けていて、でも本人を前にして泣いては怪しまれるだけなのでもちろん笑っていた。
■「臨死!江古田ちゃん」の作者、瀧波ユカリさんも来ていた。今日の朝、風呂で読んだばかり・・・。その作者が目の前にいた。瀧波さんは江古田ちゃんとは違い、奥ゆかしい感じの可愛い人だった。実は今日は漫画家の方がたくさん見に来ていて、そのラインナップに「マンガとともに生きて31年」がキャッチコピーの私は正直鼻血を出す勢いだった。芝居前に知らなくてよかった。意味なく緊張するところだったよ。あぶね。
■しかし今日の舞台は大丈夫だと確信があった。何故なら今日井の頭線吉祥寺駅で別役実さんとすれ違ったからだ。それだけなんだけど、なんか、「今日は別役さんに出会えたのだから演劇の神様が微笑んでくれるはずだ」と私の中で。
※※
■今日は演出助手・福本朝子ちゃんの誕生日だった。いつも皆を支えてくれる優しい朝子ちゃん、おめでとう。これからもどんどん迷惑かけます、率先して。先に申告しておきます。どうぞよろしくね。
つくば
- 2007/06/13
■休演日だった。久しぶりの、本当に久しぶりのお休み。布団を干した。
■夜所用でつくばエクスプレスに乗る。千葉県柏市に住んでいたことのある私はこの電車がいかに便利なものかわかる。いうなれば「痒いところに手が届く」。
■久しぶりに本を買った。本屋に行くのさえ久しぶりだ。そのせいか何が読みたいのかわからず困った。どの本も私の脳に「オモシロイゾー」と訴えかけてくるのだが、まだ私自身がオモシロイ本を読みこなせない気がして何だか辛かった。読書にもある特定の体力が必要なんだと思う。そんな訳で控えめにアピールしてきた長嶋有の本を手にとった。装丁の問題かな、何か「いける」気がする。あくまでただの勘。ま、本選びなんていつでも行き当たりばったり、ジャケ買いということです。
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