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Posts by kasagi

稽古5日目→緊急ミーティング

  • 2007/01/23

昼、仕事。チラシ入稿の一歩手前で大きな問題発生。公演を揺るがす大事件だ(私にとっては)。気が動転してあわあわしたまま、稽古場に行くための待ち合わせ場所へ。高山玲子に一部始終を話したところ、彼女、開口一番、「あはははは、すげー、やっぱオールツーおもしれー」だって。すごい。こういう時に笑える彼女の健やかさに助けられる。

南波典子からメール。「近くの乗り換え駅まで来て財布を忘れたことに気がつきました。一度家に帰ります」とのこと。この時点で主宰(私ね)判断で、稽古から緊急ミーティングに変更。32歳にして一銭も持っていない南波さん。何てかわいそうなんだ。彼女の乗換駅まで高山と移動して合流。

懸念事項を報告し、少し話し合う。

笠木泉、高山玲子、南波典子という顔ぶれで喫茶店にいると、前回までの「オールツーステップスクール執行部会議」を思い出す。以前はこのメンバーに作演出を担当していた浅野晋康の4人でオールツーの制作作業や活動方針を全て決定し行っていた。その4人は便宜上「執行部会議」という名で招集をかけられ、懸案事項がクリアになるまで何度も何度も話し合いをしなければならない。渋谷の恵比寿寄りにあるロイヤルホストで時に停滞し時に高揚しながらあーでもないこーでもないと、つばを飛ばし合ったのだ。そのロイホではしょっちゅう芸能人がお茶をしていて、個人的に1番面白かったのは「梅宮クラウディアとその友人達の優雅なお茶会」に出くわしたことだったが、そして時間は流れ、今はそんな「執行部」などという仰々しい名前の会はもうない。今は全て私が決定する。何故なら今は私一人だからだ。オールツーステップスクールはもともと誰も参加していない、言うなれば「場所の名前」だった。そこに集まってくる人で舞台を作った。そして今は私がその場所を守っている。一人だ。

しかし、一人ではない。今回は私が初めて書き演出するという冒険に南波典子と本多麻紀と高山玲子が賛同してくれた。他にも出演したいといってくれる人もいた。嬉しかった。皆で作ればよいのだ。制作の吉岡くんも助けてくれている。多くの人の力と技術と才能と努力で一つの作品が出来上がるのだと思う。だから、一人だけど一人ではないのだ。

懸念事項は明日まで持ち越し。いい結果を祈るしかない。私は土壇場に強いのだし強運の持ち主だ。きっとうまく行くだろう。その後、私が2人に取材をする形式で、役者2人にいろいろな話しをしてもらった。今日話してもらったことは今後の舞台づくりにとても役に立ちそうだった。メモをとりながら聞いていたが、話しが面白くてメモが追いつかない。人の人生はとても面白い。私の知らない世界を教えてくれる。もっともっと2人に話しをしてもらおう。普段はほおっておくと私ばかりが喋ってしまうので、気をつけます。

稽古4日目

  • 2007/01/21

稽古4日目。下北沢のとあるビルの地下。古い建物、匂いがこもっている部屋、空気が滞っている。

そうまくん

チラシデザインをしてくれている相馬くんが来てくれた。この写真はデザインしてくれたチラシにあーでもないこーでもないと女子がいろいろダメ出しをした後の相馬くんである。それぞれの意見を書きこんでいるようだ。簡単なミーティング後も稽古を見学してくれた。他者の目があることが嬉しい。どうもありがとう。

少しずつ稽古は進む。本当に牛歩なんだなと実感する。もう10年以上役者としてしか演劇に関わってこなかったが、今新たに演出という経験をするということが、私自身にとって大きな変化を生みそうな予感がする。しかし、私自身のことはとりあえずどうでもいいとして、見に来て下さったお客さんに楽しんでもらえる舞台を作りたいと思うし、自分が納得のいく作品が作りたい。小さな舞台になるとは思うが、少しでも楽しんでいただけるように、出来ることがいっぱいある。ありすぎて頭がまわらない。もっと勉強しなければだめだなあ、もっとからだについても意識的にならなければ、納得するものができないような気がする。うーん。とにかく出演者の南波さんと高山さんのからだについてもっと考えなくちゃ。とか考えたりしつつ。

なんばさん

南波さんが柔軟体操をしています。最近ヨガを取り入れた体操をしているみたい。

病院/オールツーステップスクール用の携帯を買う

  • 2007/01/20

一睡もしないで病院に行ったのだが、保険証を忘れてしまった。残念な結果に終わった。

オールツーステップスクールのチケット予約用に使用する携帯電話を購入した。って0円なんですけど。

その携帯電話で初めて撮った写真がこれ。

もこみち

お店の方に「サービスですのでどうぞお使い下さーい」と渡されたものだ。さて、どうするか、これを。私には重荷だ。メールくれた方にプレゼントしようかな。チケットを予約して下さった人の中から抽選で一名様に無理矢理プレゼントしちゃおうかな。

で、この携帯電話のカメラ画素数が312万画素で、個人使用携帯のカメラは210万画素なのですが、私のような素人から見ると違いはわからず、むしろ210万画素の方がいいのではないかとさえ思う。しかし何だか画素ということばにはトラップが存在するようなので、額面通りに受け取らずに自分の目を信じるしかないのですね。

たいせつなこと/ナイスイラストアンドデザイン

  • 2007/01/19

18日、今日はある人とずっと長い時間話をしていて、人間として生きていくためにどうしても避けては通れないことを延々と話し続け、最後にはお互い疲れ果ててしまったのだが、とにかく私は普段だらしないしそんなにしっかりした考えを持って生きてはいない、いないなりに「そんな私でも」とにかく誠実に話をしたつもりだ。押し付けがましかったかもしれない。しかし、それでもいい。もう過去は戻って来ない、未来は何も決まっていないという当たり前のことを何度も何度も話した。今、夜を迎え、また新しい朝がやってくる。私の単調で長くつまらない説教がほんの少しだけでも相手に届いていたらいいなと思う。

実は、毎日とても忙しく仕事をしている(と思われる)相馬くんにオールツーステップスクールのチラシデザインを頼んだのだった。そのチラシ案が昨日添付されて届いた。とても素敵だった。やった。相馬くんはいつも願いを叶えてくれる。魔法使いなのか。そうなのか、相馬?

チラシのイラストは宮沢さんの日記にリンクされている「RINGS」の一員でもあります「ここであいましょう」の宮先さんにお願いしたのです。宮先さんはイラストレーターです。私は以前から宮先さんの絵が好きでちょこちょこサイトを覗かせていただいていた。いつか一緒にお仕事ができたらいいなあと思っていたので思い切ってメールしたのが確か11月だ。そして願いは叶った。面識ゼロの私のお願いを快く引き受けて下さったことがとても嬉しかった。しかも私の依頼の内容が「何かメルヘンじゃない感じの」「何か女の子がいる」とか「何かやっぱり人がいない感じで」とか、普通だったら「何か何かとうるせえよ」と言われても全くもって仕方ないもので、しかも二枚の素敵な絵を描いていただいたくせに「やっぱ違う感じでもう一枚描いて下さい」とかわがまま言ってもう一枚追加して描いてもらっちゃったりして、もうアホのお願いを聞くほど大変なことはないと思うのだがよくぞ我慢してくれたよ宮先さんは。あっぱれだ。あなたはきっと男の中の男だよ。宮先さんが「こんな仕事しなきゃよかったよ」と思わないように私も頑張りますので許して下さい。ちなみに宮先さんは京都在住なので、一度も会う事なし。会いたいなあ!

ランチ/稽古3日目

  • 2007/01/18

友人の誕生日なので一緒にランチを食べる。かねてから行きたかった下北沢のイタリア料理屋。竃焼きピザが美味しかった。ピザがおいしいと、子供の頃母がよく食べさせてくれた冷凍ピザ(焼いてももさもさした生地)を思い出す。母がピザ好きで、おやつ代わりによく食べさせてくれたのだ。あの不味いとは言いづらいが決して美味しくはなかった歯ごたえの中途半端なピザが私のおふくろの味の一つである。そんなことを書いたら母にぶっとばされるだろうな。名誉のために記しておくが母は非常に料理が美味い。金欠ながらもいつもたくさんのアイディア料理を3人姉弟にたらふく食べさせてくれた。しかし母の味は、何故かまずウマなピザ。いやもちろんそれだけじゃないんだけど。

ダラダラくだらない話しをしたが、その中でいくつかの友人の真面目な言葉に私は心を動かされたのだった。ありがとう。

夕方から稽古3日目。本多麻紀は本拠地ク・ナウカの稽古中なのでしばらく不参加。そして三人のうち一人遅刻ということは、今の稽古では致命的だと気がつく。2人しかいねえ。でもまあのんびりやりましょうということでヨガをしたり柔軟体操をしたりして過ごす。最近仕方のないことに怒るということは一切なくなった。以前より余裕ができたのかもしれない。三人揃って、書き直した台本の読み合わせ。少しわかりやすくなった気がした。あまりにすっとんきょうなセリフをけずったのだが、また増やすかもしれない。しかしそれはまた後ででもできることだ。少しづつ立ち稽古に入る。まだ探っている時間。セリフを少しずつ頭に入れるためにも、それから私が皆の動きを把握するためにもいろいろな方法で動いてもらう。稽古は面白い。演出席に座って役者を見ることの面白さを知る。で、テルミンを演奏してくれる佐藤沙恵ちゃん、制作吉岡くんも登場。私が佐藤さんの紹介をしたり、高山玲子が南波典子の紹介をしたり、南波典子が高山玲子の紹介をしたり、いろいろ紹介をし合う。面白いメンバーが揃ったなあと嬉しくなる。佐藤さんと私は遊園地再生事業団「ゴーゴーガーリー!」という舞台で初めて共演したのだけど、南波典子や高山玲子が知らない「大学四年生の頃の笠木泉」を皆に紹介していた。全く覚えていないエピソードばかり披露するので、面白かった。

衣装は高山玲子と相談して決めることにした。その方がいいものが出来ると思った。

明日はまた台本を書く作業。

ハンドクリーム

誕生日プレゼントにもらったハンドクリームがとても肌になじむ。いい香りで心も潤うとは何てことだ。

引きこもり

  • 2007/01/17

おしいれ
最近はいつも押し入れの中で眠っている。地味な性格の男だ。

覚え書き

  • 2007/01/16

今年は読んだ本をすべて記録しておこうと思っている(吾妻ひでお御大の影響大)ので、覚え書き程度にここに記すことにします。

ナンシー関/リリー・フランキー「小さなスナック」。ナンシー関さんの書く毒舌テレビ評が昔から大好きなのだが、対談本では「実は優しいナンシーさん」が垣間見ることができる。
楳図かずお「わたしは真悟」再読。まだ一巻。まりんが可愛くて、しょこたんそっくりだ。泣けちゃうなあ。
大島弓子「グーグーだって猫である」再読。心の安寧のために読んだ。目的は達成された。これも、いつ読んでも泣けちゃうなあ。

うつむきかげん

稽古2日目

  • 2007/01/16

稽古2日目。
今日の稽古を見て、台本を大幅に書き直すことにした。まだまだ時間もあるし、いいものにしたいから、その方がいいと思った。これからどんどんセリフを変更するのでセリフは覚えないように、っていう感じになりそうだ。役者としては迷惑な話だろうなあ。
自分の中で、軸がぶれている気がする。もっとブラッシュアップさせねば。

そんな感じで一日中芝居のことを考えながらも、最近は美味しいおでんをごちそうになったり、生まれて初めてプルスキを食べたり、自炊したり、とにかくもりもり食べている。食べている時が幸せだ。そんなことでは太る一方だが、稽古が始まったので痩せるはずだ。普段の生活よりも激しく体を使うためか稽古中は通常痩せる私。今回は演出だけど、痩せろ。

考えなくてはいけないことが多いと改めて実感する2日目。まだまだ先は長い。とにかく素人なんだから、誠実に作品作りに取り組むしかないんだ。泥臭くてもしっかり。

稽古が始まった!

  • 2007/01/13

オールツーステップスクールの稽古始め。台本はまだ半分程しか書けていない。申し訳ないが今日はあるだけの分を読み合わせしようといざ下北沢へ。

稽古場に行くと、南波典子と高山玲子が来ていた。「いやごめんね、台本がまだ出来てなくて」と謝る。少し遅れて制作を担当してくれる吉岡光晶が来た。そして場所を間違えたらしく、「ごめんなさいー」と焦ってやって来た本多麻紀。で、全員。少ないなあ。

オールツーステップスクールでの稽古は一昨年の秋以来だが、今まで作演出は浅野晋康だったのだから今日からの稽古は今までと全く違うものになる。それはもう絶対に大幅に変化する。私に果たして出来るものかわからないが、今回はとにかく演劇という表現方法を楽しむというのが目標。役者でもあり作家でもあり演出家でもあるなんてちょっと謳歌し過ぎじゃないかと思うが、せっかくだから。

台本が果たして面白く書けているのかわからない。今日初めて他人の目に触れる。緊張したまま、皆が台本を手に取る。そして読み合わせが始まった。読み合わせで、「あ、この台詞はいらないな」とか「ここバランスが悪いな」とか気がつく。役者のからだを通るだけで全く違う色がつく。その瞬間はなかなか感動的だった。読み終えた後、皆が笑っていたのが何より嬉しかった。怒ってたらどうしようかと不安だったから。実はとっても臆病なんです、ワタクシ。

さあ、はじまった。のんびりじっくり、初めての体験を心ゆくまで楽しむよ。そう決めたのだから。ここまで来たらもう成功したも同然だ、ってまだ台本書けてないけど。役者にぐったりするまで頑張ってもらおう。

これから稽古の状況や役者紹介などしていきますので、皆さんも是非楽しみにしていて下さい。実際のところこの2ヶ月は私がたぶん1番成長すると思うんで(何せ処女作ですから)、共に完成までの時間をはらはらしながら過ごし、そしてついに本番を見に来て下さった暁には「いづみちゃん、よくここまでがんばったわねー」と泣いて下さい。

今のわたしの気持ち

今現在私は山の麓に立った。これからはえっちらおっちら登るのみである。

読み合わせ後、五人でそば屋に入る。この五人で舞台を作っていく。姦しい四人の女と笑みをたたえる一人の男。さて、そんな私たちと共に舞台を作っていきたい方、募集中です。主に本番当日の制作助手等をお願いしたいと思います。興味のある方は是非メールを下さい。お待ちしています!

献立/宣伝

  • 2007/01/11

外に出る。夕飯の食材を買い物して、ぼんやり散歩をしてコンビニでいらないものを買って家に帰る。それ以外は、ずっと家のある場所に座りじっとしていて、ずっと同じ体制なもので体が軋んで痛くなる。ストレッチをする。
今日読んだ本に、それはずっと昔のことなのだけど「肉豆腐は貧乏人の食べ物」というような意味の文があり、ふと作ってみた。豆腐と豚肉とタマネギとインゲンと調味料のみ。簡単な食べ物だが、味が沁みれば立派なごちそうだろう。肉豆腐と白米、これで10銭の時代があった。

こんな人間(どんな人間?)だが、実は毎日料理をしている。献立を考えるのがおっくうな日もあるが。ちょっとしたヒントで献立が決まる、その瞬間は気持ちいいのだった。ちなみに腕はない。毎日作っていても大して美味くはない。地味に味にずれがある日常だ。もっと凝ってもいいのだけど、体にいい食材に対して命がけみたいな感じもどうも苦手なのだ。しかし先日全てが面倒だったので久しぶりにコンビニ弁当でも食べるかと思って店にいったら、驚くことに何一つ食べたいと思うものがなかった。若い頃は好んでこれを食べてたのか・・・とちょっと不安にさえなった。昔は体に悪そうなもの大好きっ子だったのに。

料理も今日で小休止。何故なら明日から稽古が始まるからだ。

※※※※

オールツーステップスクール#05「アデュー」

作/演出 笠木泉

出演 南波典子(遊園地再生事業団)
   本多麻紀(ク・ナウカ)
   高山玲子
   笠木泉

テルミン演奏 佐藤沙恵(テルミン大学)

3月17日(sat)ー18日(sun)

17日 19:30
18日 15:00/19:00

開場は開演の30分前です

BankART Studio NYK 2F
チケット発売日 2月10日(sat) → alltwostepschool@yahoo.co.jp

料金 前売 2000円
   当日 2200円
   学生割引 1800円(当日に証明書をご持参下さい) すべてワンドリンク付き

※※※※

皆さんどうぞよろしくお願いします。

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