私の高校は私服だった
- 2006/10/30
■とある仕事で、久しぶりに「人をモノのように扱う人」に遭遇した。えらい人らしいが、そんなことはどうでもいい。「ああ、こんな品のない人間にはなりたくない」と心から思えたので、この人に出会えたこともいい事だったように思えてくる。
■それはさておき、高校の同級生Oちゃんに会った。出席番号が連番で入学してしばらくは席が前と後ろだった。私にとって彼女は「ああ、こんなにシンプルに考えられる人がいるのか」と思わせるほどのプラス思考で、何事においても決断も早ければ、そこからの努力も惜しまない人だった。二人で会うのは何年ぶりだろう、でも会った瞬間から二人は大爆笑で喋りっぱなし。楽しい時間だった。お互い年齢を重ねたこともあり、高校生の時は音楽の話とか男子の話ばかりしていた二人の口から出る言葉は「出産ってさあ〜」「この先の人生をよほど計画的に生きないとさ〜」「人生ってさあ〜」とかかなりの重みあり系ばかり。そして相変わらず超プラス思考の彼女に感動した。私は高校生の時分から(いやもっと昔から)うじうじ悩む自分が嫌いだ。しかしOちゃんに相談するといとも簡単に結論を導き出してくれる。頭もいいし、かっこいい子だった。そして31歳の彼女は今でもかっこいい。私は彼女に憧れていたなあと素直に感じた。何事も一刀両断なので実に気持ちがいいのだ。それにしても、私が全く消息を知らないクラスメイトの現在情報を聞くと、何故だか笑ってしまう。結婚している人も多くなった。「え、あの男子が?」という驚きも手伝い大爆笑してしまう。いいんだけど。
■私たちは高校生の時から教室で大爆笑していた。くだらないギャグを言いながら椅子から転げ落ちてまで笑った。彼女の他に4人と仲がよく、いつも一緒にお昼を食べた。くだらない話ばかりしていた。今思えば、Oちゃんはその頃からずば抜けて「話すのがうまい」人だった。エピソードを相手に伝える場合構成の力と言い方と間が重要な鍵になる。彼女の話はいつも最高に面白かった。そして昨日もやっぱりえびそって笑わせてもらった。でももうそれだけじゃない。何故なら私たちはもう30歳と31歳だから。女だから。真面目な話もそこそこして、あっという間に別れた。
■皆私の友達は幸福になるように、念を送る。誰にって言われてもわかんないけど。
■吉野朔実「瞳子」を読む。好きな漫画家さん。とても面白かった。相変わらずの世界観でありながら(「少年は荒野を目指す」に近い気がした)、でもそれが熟成している。以前のマンガより若者の悩みがよりリアルに変化している気がした。80年代の話なんだけどね。それにしても皆真面目だなあ。真面目な人しか出て来ないよ、この人のマンガ。
■「アエラ」のコミック特集も買ってしまった。高野文子、5年ぶりの書き下ろしが収録されているとのことで。インタビューもあった。くー、かわいいなあ、高野文子さんって人は。他の特集もいろいろあって読みごたえある雑誌でした。
■おめでとう!
やさしいひと
- 2006/10/28
■姉においしいご飯をごちそうしてもらう。ほら、また写真とるの忘れた。
■通りがかりのペットショップに入った。子猫がそれぞれ小さなケースに入れられている。一匹10万円ぐらいかな。かわいーかわいー言っている人間を見て怯えている猫、小さな砂トイレの中にすっぽり入って寝ている猫、妙に慣れていて腹見せて寝てる子(古参者と見た)。どの猫も可愛かったけれど、何だか泣きそうになってしまいすぐに店を出る。皆、やさしい人に巡り会えるといいね。
流行しないで/ピューと吹く!ジャガードラマCD発売
- 2006/10/26
■おととい、ゲラチェックを終了し、とある原稿がやっと終わった。締め切りを守ったことと、超難問テーマに挑んだことは褒めてやりたいが、文章の下手さなど反省点が多々ある。もっと勉強して楽しい文章を書けるようになりたい。今回は非常に苦しみつつも幸福な仕事だった。
■編集者のYさんにはいろいろご迷惑をかけました。「何度かFAXを送ったのですが反応なしです」というメールをもらい、そんなはずはないのだが会社にいるため確認も取れず急遽コンビ二でFAXを受け取ったのだが、家に帰ってみると、何のことはない、ナフルがあらゆる方法を駆使しよじ登って玄関の上部にあるブレーカーを落としてしまっていたのだ。FAXを送ってくれようとしたのが午前中で、もうそのときには電源が落ちていて私の帰宅は夕方の6時。ごーん。おかげで冷凍庫の氷も溶けていた。「何さらすんじゃい!」と寺島進なら怒っていたところだが、ぐっと我慢した。Yさん、そんなわけです。申し訳ありませんでした。
■告知はまた後日。
■ナフルのブレーカー落とし、流行の兆し。困るなあ。
※※
■週刊少年ジャンプで大人気のマンガ「ピューと吹く!ジャガー」のドラマCD第二弾が12月に発売されます!何と第一弾は3年前。
■原作者のうすた京介さんの日記にもありますが、とても面白い作品になっていると思います。是非買ってください。私も買います。ちなみに私は白川高菜役です。
■まさか大好きなうすた京介さんのマンガのキャラクターを演じることになろうとは思っていなかった。「すごいよ!マサルさん」に涙を流して笑い、アニメも欠かさず見て、オープニングの「愛に~気づいてください~(ペニシリンさんの歌)」っていう歌詞の歌も覚えて、マニアックなキャラクターを愛し(「マ神」とかね)いろんな人に勧めて、新刊出るのわくわくしながら待ってた大学生時代の自分を思い出す。
■生きているといいことがある。好きな人に会える。一緒に仕事ができる。最高だ。それもすべては生きているからですね。もっともっと生きるぞ。がんばるぞ。
力
- 2006/10/24
■雨の日。夕方気温が低いので完全武装して神楽坂へ。松倉如子のライブを観る。表現の強度のようなものについて考える。幸福だけでも不幸だけでもいけない。生きていくうえで必要な感情はそのまま表現にもあてはまる。つまりは人生と一緒で客観的な姿勢がものすごく大切なのだ。とか考えながら家に帰った。
■ライブハウスの会場であるギャラリーでおいしいご飯を食べる。食べ終えた後友達がしまったというような顔をして「私、いつもご飯の写真を撮ろうと思うのだけど、つい食べちゃうんだよね」と言った。私もそうだ。ブログに載せようとか思ってもすぐに食べちゃう。その友人に至っては「一度たこ焼きを作ってそれを写真に撮るのを忘れたのでもう一度作ったがまたもやすぐに食べてしまった」とさえ言う。何ということだ!でも料理は熱いうちに食べたほうがいいぜ!
※※
■さかのぼって土曜日、声の収録後、新宿でSAKEROCKの星野源ちゃんにばったり。旧友。最近は音楽活動(大人気!)や舞台の稽古で忙しいみたい。昔、源ちゃんの家で一緒に宅録していた時期が懐かしいわーとか思った。源ちゃんには心からがんばってほしいなあと常々思っている私なのである。世間話の中で「最近疲れててさー」と言ったら、「これ聴いて元気出して下さい!」とSAKEROCKのCDをくれた!なんていいやつなの!皆SAKEROCKを応援するように。頼むよ。
■下北沢で作家のHさんに会う。私にとっては何故かいつも手厳しい評価を下してくるのだが本当は優しい兄貴のような存在の人で、久しぶりに元気な姿が見れてうれしかった。
■同席していた兄貴でもなんでもない某男友達に「女の全盛期は過ぎたんじゃねえ?」と言われ冗談とはいえひどくブルーになる。「馬鹿じゃないの?あんた女は30からよ!これからだよ!これから!!」と桃井かおりのような強気さで挑んでみたが虚しさは否めなかったであろう。マジでこれからである。20代なんて若いだけ。たいしたことねえよ。みんなも期待してほしい。ドモホルンリンクルだってSK2だってクレドポーだってまだまだ未使用なんだし何とかなるよ。そう内面を磨いて・・・美しい女になるわ。きっと、たぶん、ね・・・・そして期待を裏切ったらごめんなさいという他にない。
■さかのぼって日曜日。急用で大阪から幼なじみがやってきたので噂の激ウマ中華に行き、その後多摩川でひなたぼっこ。暖かくメシはうまく話はくだらなく、最高の時間だった。何の話をしたのかほとんど覚えていないが、とにかくいい休日になった。
■というわけで友達のおかげで幸福な日々を送っている。それから声の仕事に関して早速問い合わせが来た。みんな情報早いなあ。そのうち情報を公開しますのでお楽しみに!
■原稿のゲラ届く。改めて読んでみると、まったくもって下手な文章だなあ。情熱は買うけど。
高校生だった/謝罪文
- 2006/10/22
■週末にかけて映像の仕事声の仕事。すべて楽しかった。ある原稿も何とか仕上げてメールで送信。あー大丈夫かな。全ての仕事が全く違う分野の仕事だ。私はこうやっていろんな仕事をしていくのが向いているのかもしれないとふと思った。
■諸般の事情により家にはじゃがいもがいっぱい。毎日工夫して食べているのだがさすがに飽きて来た。何か面白いじゃがいも料理がないものか。
■撮影で行った巣鴨の駿河屋のおまんじゅう。高校が巣鴨にあった私はよくこのおまんじゅうを買って家に帰り母とがつがつ食べた。懐かしいので購入。12年ぶりだー。1個につき10円の値上げをしていた。久しぶりに巣鴨駅から高校までの通学路を歩いた。千石自慢ラーメンというめちゃめちゃ濃い味で人気だったラーメン屋がつぶれていた。派手な看板を掲げ巣鴨という街のだささをより一層アピールしていて嫌だったが、なくなってみてその場所が携帯屋さんになっていると、何だか妙に淋しいものだ。
※※
追記:agariさんの書き込みでわかったのですが、千石自慢ラーメンは改装しておしゃれになったのだそうです。つぶれていませんでした。見過ごしたー。自慢ラーメンの社員の方々、自慢ラーメンファンの皆様すみませんでした。
しっかりして!
- 2006/10/18
■とあることで、落ち込んでいます。
ちょっとしたミステイク(って書くとかっこいい)にすぐへこむオレ。
でもちょっとしたミステイクが実はけっこうなミステイクだったりするわけで・・・とか考え出すと引きこもってしまいたくなる。
極端だなあ。そして子供だなあ。反省しろ、自分。
■こんな時には友達やこのブログを読んでくれる人や家族の健康を願うことにする。だからってこのミステイクを消せる訳でも何でもないのだけど・・・。っていうか普段から願え!
■そんなわけで今日はこれでドロンします。しっかりしなくちゃ。あ、ナフルはかなり元気です。私の顔めがけて体ごと突っ込んでくるのはやめて欲しいけど、ミステイク(しつこい)があった日でも変わらずここにいてくれるあなたに首ったけです。
女優について
- 2006/10/17
■昨日の夜、延滞してしまって後悔しもう眠いしこのまま返しちゃおうかなあと思いつつやっぱり見ようと思い立って見たDVD「デブラ・ウィンガーを探して」はとても面白かった。女優のインタビューのみで構成されている記録映画。表現者である上で、女性という性を持っていることが抱える様々な困難について正直に自分の胸のうちを告白する女優達は、すべてかっこよくて美しくて疲れていて、でも魅力的でした。ウーピー・ゴールドバーグだけは別の次元で話をしていたのが面白かった。神がかっているのとも少し違うのだけど・・おじさんみたい。下ネタも多いし。
■というわけで今日も気を失うほど眠い。仕事中、歩きながら寝そうになった。
吾妻橋表参道新宿エレジー
- 2006/10/16
■眠い・・。夜安眠できず、昼べらぼうに眠い。原因のひとつは猫が夜中に私の髪の毛をかじるようになったこと。猫に頭をひっぱられて起きる。ぐりぐりパーマが気になるのだろうか。
■土曜日、桜井圭介さんが企画・構成しているダンスイベント「吾妻橋ダンスクロッシング」を観に行く。たくさんのパフォーマンスを一度に見ることが出来て、とても面白かった。私は前々から「休もうと雅子」(康本雅子)さんのダンスが大好き。長い手足を自由に広げてダンスする美しさにも、彼女の表現している世界の面白さにも、いつもドキドキしている。
■今回自分の中で最高だったのは地点の安部聡子さんの一人パフォーマンス。あああああああ、しびれたなあ。眼が離せなかったわたし。安部聡子さん、青年団時代からファンだったのだけど、今回さらに大好きになっちまった。声、腹、存在、かっこよかった。将来自分がこの日記を読み返すことがもしあったとして、何度でも感動を反芻できるように、このことはしっかりと記録しておかねば。
■シベリア少女鉄道の「日本ハム・ヒルマン監督」と「中島美嘉」のコラボレーションはボディブロー。
■終演後、南波さんとご飯。表参道のAtoZCAFEに連れてってもらう。奈良美智とgrafのコラボレーションカフェだ。居心地がよくずいぶん長居してしまった。まあ、しゃべることがたくさんあるのでいつでもどこでも二人は長居はするのだけど。表参道という街、窓からは六本木ヒルズが見え、この街に来ると私は「東京」に住む自分に多少の違和感を感じると知る。もしかしたら一生仙台にいたかもしれない私が、引越しを繰り返し、いつのまにか東京にいる。そして今日表参道とかにいる。おしゃれな街に何故かいる。今なんでここにいるのだろう。そんな考えても仕方のないようなことを一瞬考える。自分の運命や歴史に対する疑問や不安や喜びを感じさせる空を持つ街で、でも表参道は嫌いじゃない。南波さんは現在チェルフィッチュ「エンジョイ」の稽古中。いろんな話を聞かせてもらった。頑張ってね。
AtoZとは?- http://a-to-z.heteml.jp/modules/news/
■日曜日、実家から送られてきた新米を炊く。新米はやはり美味しい。粘りが違う。甘い。米粒が光っているので、見た目も美しい。最高だよ、美味い米は。東北最高。
■夜、新宿でとある仕事。悲喜こもごもの仕事であった。
■書き終えたとある原稿の推敲。こんなに長い原稿を書くのは初めてなので、果たして本当に自分の書きたいことが書けているのかよくわからない。ただ、頭の中はその原稿のテーマでいっぱいで、書きたいことだらけ。思ったことすべてを書くと原稿用紙100枚とか軽く超えてしまうだろうと思う。そんなに書いたら編集部の人に迷惑だよ。って、そんなテーマについて自分が書かせていただけているなんてとても幸福なことだなあと思ったりしつつまだまだ推敲をしてみる。
冷える朝ナフル二度目の冬が来る/いづみ
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